ジャンクメタル 攻略 第2回 初めての戦闘

スタート地点周辺には,初心者に必要な情報を教えてくれるNPCが設置されている。"どこに何があるか"といったことは教えてもらえないが,予備知識を得るために話しかけておくといい
 前回は,自分の分身となるキャラクターを作り,愛機として2脚タイプのジャンクメタルを選択,そして拠点となる街(ホームポジション)をシンヤマトに設定したところまでを紹介した。
 JUNKMETALの世界には,POF(プラネットオブフォーチュン),無限大公社という二つの大企業が存在し,地上の覇権を巡って激しく争っている。シンヤマト及びその周辺ゾーンは無限大公社の支配率が高いため,無限大公社に所属しようと考えていた筆者にとっては,非常に都合のいいホームポジションなのである。

 というわけでシンヤマトに到着したばかりの筆者は,MAPを開いて位置を確認し,無限大公社のビルへ向かった。
 社内に入るとすぐに受付端末が見つかった。そいつをクリックすると「我が無限大公社への入社を希望するのか?」と問われたので,OKを選択。すると入社登録が完了し,無限大公社のメインメニューが閲覧/利用可能になった。メインメニューからは,ジャンク撃破ランキング,グール撃破ランキング,企業情報といったコンテンツのほか,マップのダウンロードやミッション依頼といったサービスが利用できるのだ。
 ずいぶんとあっけなかったが,これで筆者も無限大公社の一員となったわけである。せっかくだからとミッションをチェックしてみると,「第一企業任務」というミッションが用意されていた。その内容は,「無限大公社のジャンク乗りとしての資質を問うために,28時間以内に5体以上のグールを撃破せよ」というもの。任務を達成すれば物資補給という形で報酬が支払われるらしいので,一も二もなく依頼を引き受けた。

シンヤマトの無限大公社ビルは,マップの東にある。マップを表示したままでも移動可能なので,方向音痴な人は地図を見ながら無限大公社を探したほうがいいだろう

 「第一企業任務」を受けた筆者は最寄りの都市内部エレベータに乗り込み,第一階層へ向かった。そこからどのゾーンに出撃するか一瞬悩んだが,強いグールが出現せず,無限大公社の支配率が極めて高い(無限のジャンクが大活躍している)リトリ砂漠を選択。このゾーンならば,POF所属機に襲われることなく,任務に集中できるだろう。
 ……などと考えリトリ砂漠に進入した直後,突然マシンガンによる攻撃を受けた! わけも分からず右往左往していると,多脚タイプの無限所属機が敵を攻撃。予想外の反撃に慌てたのだろう,敵は多脚タイプの攻撃を受けながら,ほうほうのていでシンヤマトに逃げ込んでいった。お礼がてら多脚タイプのパイロットに話しかけてみると,「今の敵は無限所属機で,FF(Friendly Fire:誤射の略)にしては悪質だったので反撃した」とのこと。うーむ,さすが「JUNKMETAL」。「破壊,抗争,略奪,すべてが『JUNKMETAL』の世界では正義となる」と謳うだけのことはある……。

無限大公社に入社すると,メインメニューが利用可能に。企業情報はこまめにチェックし,ホームポジション周辺の支配率をチェックしておいたほうがよさそうだ


 初手からの手厳しい歓迎にめげることなく,リトリ砂漠を進む筆者。ほどなくしてグールを発見,マシンガンの弾をバリバリと撃ち込み,グールをスクラップに変えてやった……はずなのだが,経験値が入らない。
 それもそのはず,周囲にいる複数の友軍機が,同一のグールを狙っていたのである。必要最低限の火力しか備えていない我が愛機が,トドメを刺すのは不可能に近い。「まぁみんな仲間なわけだし」と気を取り直して再びグールを発見,マシンガンを発射するが,やはり複数の友軍機からも,ミサイルやら弾丸やらが発射されている。幸いトドメは筆者が刺したようで,記念すべき初経験値を獲得したのだが,グールの死体はほかの機体にあさられてしまった(倒したグールの上を通ると,ショップで売却できるパーツが希に入手できる)。

最初のミッションの内容は,グール5体を撃破せよ,というもの。シンヤマト周辺ではリトリ砂漠のグールがお手頃なので,準備が完了したらリトリ砂漠に向かおう

 従来のMMORPGでは,暗黙の了解として,いわゆる「横殴り」がやんわりと禁止されている。つまり,狩りの獲物はファーストアタック(最初の一撃)をとった人に譲ったほうがいい,というローカルルールである。筆者も当然そんな認識を持っていたのだが,JUNKMETALにおいては,そんな考えは捨てたほうがいいようだ。FPSタイプの戦闘システムが採用されている本作では,ファーストアタックを誰がとったかを瞬時に判断するのは難しいし,PvPが売りのゲームなのだから,横殴りや横取りがあまりにもひどいようなら,速やかに鉛の弾をプレゼントしてやればいいのである。
 しばらく戦闘を眺めていても,横取りや横殴り,ちょっとやそっとのFFなどで文句を言う人は一人もいない。そんな世界観を理解するにつれ,従来のMMORPGに対して抱いていたある種の煩わしさが,スゥっと消えていった。ここで「なんて殺伐としたMMORPGなんだ!」と憤慨する人もいるだろうが,筆者は「なんて気持ちのいい世界なんだ!」と,ちょっと感動してしまった。公式には定められていないルールを押しつけられるのではなく,各プレイヤーが自らの「正義」にのっとり,その場その場で自分の行動の是非を考えなければならないMMORPG。そういう意味では,MMORPGというジャンルにあまり縁がない人のほうが,むしろ理解しやすい世界観なのかもしれない。
 などと考えながら,グールハント再開。グールの数がやや少なめだったり,友軍機の流れ弾に当たって武器が壊れてしまったりと,なかなかスムースに狩りが進まなかったものの,どうにかこうにか5体のグールを撃破することに成功! ミッションを達成するまでに2回ほどRETREAT(ホームポジションへの退却コマンド。パーツをロストする危険性もあるがホームポジションへ帰還できる)するハメになったが,グールからのドロップも計8個入手し,上々の結果に終わった。
 シンヤマトへ帰還し,無限大公社の受付に報告すると,約束通り物資(04AWPM-PとSSMファルコン,ミサイル系武器セット)の支給を受けることができた。調子に乗った筆者はそのまま「シンヤマト→ウェスタンオアシス」というお使いミッションを受け,クリア。報酬の300solも手に入れたのである。


横殴り,横取り,誤射上等! というハードな空気に最初は驚いたものの,慣れてくるとこれが実にすがすがしい。明らかに悪質な行為には文句よりも先に弾丸が飛んでくるわけだから(自己責任だがもちろん飛ばすのも可),ゲームだからといって非常識なことはしにくい。そんな中,ド素人&初期装備の筆者がグール5体を狩るのはかなり難しく,何度かRETREATするハメになった

逆関節タイプの脚部は好みではなかったが,お使いミッションで移動速度の大切さが痛いほど理解できたので,アルトルビーノ・オーロを購入。正直,あまりいい買い物だとは自分自身思っていないのだが,お金さえ貯まればいくらでもカスタマイズできるので,今はこれで納得しておこう
 先ほどのグールハントで得たドロップアイテムをショップで売却すると,そこそこのsol(お金)が手に入ったので,せっかくだから買い物でもしてみようと考えた。
 二つのミッションを終えてまず感じたこと,それは移動速度の重要性だった。戦場での立ち回りやドロップアイテムの回収,お使いミッションの効率などはもとより,単純に移動時に感じるストレスを軽減するためにも,ジャンクメタルの脚は速いほうがいい。
 というわけで,機動力と耐久性を兼ね備えたアルトルビーノ・オーロという逆関節タイプの脚部パーツを購入。機動力の大切さを知っていながら,「逆関節パーツは好みじゃない」という理由で2脚タイプを選択した筆者だが,背に腹は代えられない。サイズがMで被弾率が高まりそうだし,機動力(前進速度55)と耐久性(耐久力528)のバランスとかいっている時点で中途半端感が漂っているが,「ドラゴンクエストII」では文句なしにサマルトリアの王子が好きな人なので,さほど問題はなかろう。

 前述したようにしょっぱなから2回のRETREATを余儀なくされたわけだが,その2回ともが武器破損により攻撃手段がなくなったことが原因だった。そこでX-Arm Machinegun-L00を一つ購入(初期パーツなのでタダだ),予備武装として装備した。また今後の出力不足に備え,JETEC-03(最大出力3200)というエンジンも購入しておいた。
 購入したパーツをガレージで装備させてみると,「うーむ」とうなりたくなるようなルックスに変わってしまったが,「機動力の強化」「武装の増設」という必須課題はクリアできたので,とりあえずヨシとしておくことに。初めから逆関節タイプにしておけばよかったなどという後悔も,硬派なジャンク乗りには不似合いなので,不細工な鉄屑を遠い目で見やりつつ苦い珈琲と共にグッと呑み込んだ(ロールプレイだ)。
 よし,しばらくはコイツでsol稼ぎに励むとしよう,主にお使いミッション中心で。というわけで,次回に続く。


「シンヤマト→ウェスタンオアシス」というミッションは,いわゆるお使いミッション。預かった品をウェスタンオアシスの無限大公社に届けるだけなので,非常に簡単だ。冒険がてら,ぜひやっておきたい

→今回購入したパーツのデータは,「こちら」

(C)2003 METRO/BrainNavi/SQUARE ENIX All Rights Reserved.