ポトリス 2

第13回:東京ゲームショウ2003レポート

 今回は2003年9月26日〜28日に開催された,東京ゲームショウでのバンダイブースの様子をお伝えしよう。「こちら」でもお伝えしたようにバンダイブースはイベントが終日にわたって目白押しだったわけだが,それらイベントは数種類にもおよび,それが繰り返して行われるのだから,常に何かイベントが開催されているという状態だった。次々に行われるイベントを目に,ずっと足を止めて見入っている人も多く,筆者も取材とはいえ,かなり楽しんでしまった。開催されたイベントを簡単に紹介してみよう。

 

「デビュー オブ ポトリス3 with 韓国プロゲーマー」

 ゲームショウで一般初公開となった「ポトリス3」を使った,韓国プロゲーマーによる模範プレイ。マルチミサイルで向かい風に向かって砲撃を行い,頭越しに敵を攻撃する背面撃ちで相手に大ダメージを与えたり,斜面を上手に利用した砲撃など,初級者から中級者にとっては勉強になる試合を見ることができた。プレイをしてくれたのはキム選手ペク選手の二人で,毎日3〜4時間位はポトリスをプレイしているそうだ。ちなみに彼らのファンクラブには会員が3000人程度いるそうで,ほとんどが女性らしい。

 

「全日本タッグマッチ決勝戦」

 これまで争われてきた「全日本タッグマッチ」の最終ステージ。12チームがAとBブロックに分けられ,総当りで対戦。3位決定戦は「VailSide」 vs.「たとー」,決勝戦は「Wild Speed」 vs.「人生送りバント」で争われた。結果,3位は「VailSide」,2位は「人生送りバント」,優勝は「Wild Speed」という結末となった。なお先に名前を挙げた4チームのタンク編成は,「たとー」のみがセコウインド×2といった構成で,ほかはセコウインドとキャロットタンクという構成。基本的にはセコウインドが積極的に攻撃し,それをキャロットは支援するというスタイルで戦っていた。とにかく防御力の低い敵に集中砲火を浴びせて倒し,早めに2対1に持ち込むのが常套手段のようだ
 また,この全日本決勝戦で活躍したのは,東日本決勝や西日本決勝で4位や5位といったチームであったことも印象的であった。

 

「日韓親善試合」

 日本チャンピオンになった「Wild Speed」と韓国プロゲーマーの「キム選手&ペク選手」によるチームバトル。"親善試合"というのは名目だけで,かなり真剣な戦いとなった。それは試合前からも明らかで,全日本タッグマッチ決勝戦の様子をペク選手が偵察していたり,プロ有利ということから先攻は日本でスタートしようとしたところ,日本チャンピオンが「フェアに行きましょう」と発言。ジャンケンで先攻後攻を決定するといった具合だ。
 試合はランダムステージを選択。ルールは初回のダブルも可能な"何でもありで"スタートした。ゲームが始まると現れたステージはTempler。決着がつきやすいことで有名な落ち面で,途中でペク選手がテレポートミサイルを失敗したところをWild Speedが着実にしとめ,あとは力で押し切る形で日本チームが勝利。だが,試合終了後のコメントで韓国側が「次は緊張してやらないとダメですね……」と発言したことから急遽第二回戦が。第二試合は落ち面の「Night」が舞台となり,プロの勝利となった
 この対戦を見ている限りでは日本チャンピオンのほうが優勢に戦っていたように思われたが,よくよく考えるとそれは当たり前なのかもしれない。というのは本場韓国は「ポトリス3」に移行してしまっているわけで,今回の対戦や全日本タッグトーナメントで使用されたのは「ポトリス2」であったからだ。よって日本チャンピオンは「ポトリス2」に慣れていたというわけだ。まあそんなこんなを考慮しても"プロに勝った"という事実は確かなのだし,今後の日本勢の活躍に期待したいものである。

 

「古谷徹ポトリスファイティングリーダーバトル in TGS」

 ガンダムのアムロ・レイ役でお馴染み,自称声優ポトラーの古谷徹氏によるイベント。会場のプレイヤーとともにチーム戦を楽しむというもので,古谷氏を交えたリーダーバトルが行われた。リーダーバトルはチームのリーダーが倒されると負けになるというもので,片方のチームリーダーを古谷氏が演じたことから,敵は古谷氏を狙い,味方は古谷氏を守るといったように,ゲームは氏を中心に展開していった。ゲーム終了後は,アムロや星飛雄馬の名台詞によるコメントなども飛び出し,会場は大ウケ。ポトリスに興味がある人はもちもろん,一部アニメファンなども足を止めて見入っていた。
 また韓国から来日したプロゲーマー,キム選手&ペク選手とのとの対談などもあり,「韓国のプロゲーマーで上位の人は年収二億円」といった発言に会場がどよめくシーンも。

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