ダーク・エイジ・オブ・キャメロット
〜暗黒道中膝栗毛〜

= Murayama 編 =

第18話

5th Nov. 2002
Text by Murayama

■Happy ハロウィン！

ハロウィンを求めて各地を探索？　今回はこんな人里離れた場所まで来てしまいました

　ケルト人にとって毎年10月31日は一年の最終日にあたり，妖精や魔女が出没する特殊な日であると伝えられている。そしてそれらから身を守るために，古代ケルト人達はこの日にマスクをかぶり，たき火を燃やして，魔よけとしたそうだ。この風習をキリスト教が採り入れたのが，現在のハロウィンというわけ。日本人にとってはそれほど馴染みがない風習だが，最近では日本でもハロウィンの時期になるとカボチャお化けなどでデコレーションをするお店もチラホラと見られるなど，ジワジワとハロウィンが浸透しつつあるようだ。

　実はMMORPGにおいても，クリスマスにアイテムがプレゼントされたり，ハロウィンの日はモンスターの出現率Up！　など，ちょっとしたイベントを行なうタイトルが多いらしい。先述したようにハロウィンはケルト発祥であり，DAoCもケルト神話をモチーフの一つにしているMMORPGである。きっとハロウィンの日には何か特別なイベントをやるに違いない。
　そんなことを考えながら11月1日の深夜にDAoCを起動してみたのだが，残念ながら大規模なお祭りが行なわれる様子もなく，普段ととくに変わらない光景がアチコチで見られるばかり。うーん，何もないのか？　いやいや，きっと何かがあるはず。今日はハロウィンイベントがあるかを探しにいこう！　まあ，ひょっとしたらユーザー主導のイベントなど行なわれているかもしれないし……。

　とりあえずいつも人が多い場所に行ってみたが，あまり人影がない。ひょっとすると実際のハロウィンが忙しくてゲームをしていないのだろうか？　ときどき人を見かけては「trick or treat！」（ハロウィンのときに，子供はこのセリフでお菓子をもらう）と言ってみたが，何かもらえるはずもない。よくよく考えたら，私のキャラクターは子供じゃなくて爺さんだしなぁ。ほかにも「Happy Halloween！」とか言ってみたが，「Hi！」という返答があるだけで，これじゃ単なる変わり者でしかない。
　まあ，正直にいうと最初はハロウィンなんてどうでもよかった。だが，あまりにも手応えがないので，逆にハロウィンらしさを見つけないと収まりがつかなくなってきたのである。そこで知らない場所にも行ってみることにした。ひょっとしたらどこかでハロウィンらしさが見つかるかもしれないしね。
　しかし，これが大きな間違い。未踏の地では人がもっと少ないうえに敵も強く，何度も死んで経験値が下がるハメに。しかも，下のScreenshotsにもあるように，なんだか情けない死に方ばっかりである。せめてもの救いといえば，前回のIwahamaの日記で登場したamalgamate Parthananを目撃できたことくらいだろう。
　そして気が付けばあたりはドップリと暗くなっている。アチコチ探索してみたけど何も見つからず。期待した俺が馬鹿だったな。そう思っていたときに，それに気付いた。なんと空に昇る月がいつもと違うのだ。今日に限って空に上る月がハロウィンのジャック・オー・ランタン（カボチャお化け）になっている！　やったー，ハロウィンめーっけ！　正直，もっとメリットがあるイベントが欲しかったけど，これはこれでよしとしよう（私が気付かなかっただけかもしれないし）。おそらくこの瞬間だけは，DAoCサーバー上のすべての人が同じ月を眺め，ちょっとだけハロウィン気分にひたっていたんじゃないろうだろうか？　まさにハッピーハロウィンである。
　そういえば，クリスマスももうすぐ。ちょっぴり期待してもいいですか？＞Mythic＆カプコンさん。

前回のIwahamaの日記で紹介されたamalgamate Parthananを発見。瞬殺されて経験値が減るハメに	こんなに大きなモンスターも見つけた。アッサリ殺されてお尻を向けられる私……なんかみじめである	ハッピーハロウィン！　空に怪しく輝くジャックオーランタン。思わず見とれてしまった

＜以下次号＞

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