文明紹介:ギリシャ

文化圏の特徴:ギリシャ編

 稲妻を操る主神「ゼウス」や海を統べる「ポセイドン」など,日本でも比較的なじみ深いオリンポスの神々の影響下にあるギリシャ。「ヘラクレス」「ペルセウス」を始めとした固有名詞の英雄ユニットが登場し,神話ユニットも「ミノタウロス」「ケンタウロス」などの,聞き覚えのある名前が並んでいる(ひと昔前の少年漫画「聖闘士星矢」を思い出してしまうが)。日本でも高い人気を得そうな文化圏である。
 ギリシャは全文化圏の中で最もオーソドックスなスタイルを得意としており,あらゆる戦法に対応できる万能さが大きなポイントだ。序盤から攻め立てるというよりは,中盤から終盤戦を得意とした後発型の勢力のような雰囲気である。文明の個性化が激しい本作にあって,前作に近いプレイ感覚も見逃せない特徴だろう。
 ギリシャ圏の主神は,ゼウス,ポセイドン,そしてハデスの3人。ポセイドンが若干速攻型の特性を持つが,全体的には中盤からの質の高い軍事力が魅力的な文明だ

恩恵の集め方について

 AoMの新たな資源,そして大きなキーワードでもある「恩恵」の集め方は文化圏によって違うが,ギリシャの集め方は普通の資源となんら変わらない。神々を崇める神殿を建て,町の人をそこで祈らせればいいだけ。つまり畑で作業したり,木を切るのとまったく同じである。この方式は,祈りの間は町の人がほかの資源を集められないという欠点を持つが,ほかの文化圏の方式に比べるとプレイヤーが意図したときに必要な量の恩恵を集めやすいという特徴があり,そのおかげでギリシャは大量の神話ユニットを揃えやすいという印象を受ける。

固有の英雄ユニット

 それぞれの主神に,ヘラクレスなど固有名詞を冠する英雄が用意されている点(ほかの文化圏では,基本的に通常ユニットに近い扱いだ)も,ギリシャの大きな特徴の一つである。英雄ユニットは「町の中心」あるいは「要塞」で育成でき,時代が進むごとに新たな英雄ユニットが雇えるようになっていくのだ。能力が高くまたコストも安価な英雄ユニットだが,同じ名前のものは二人以上同時に出すことはできないので,"ヘラクレスRush"のような戦法は不可能になっている。ただ英雄ユニットがやられてしまっても,また同じように育成できるため,常に前線で戦わせるのが基本となるだろう。
 登場する英雄は,以下の通り。

ゼウス ポセイドン ハデス
原始の時代:イアソン
古典の時代:オデュッセウス
英雄の時代:ヘラクレス
神話の時代:ベレロフォン
原始の時代:テセウス
古典の時代:ヒッポリュテ
英雄の時代:アタランテ
神話の時代:ポリュペモス
原始の時代:アイアス
古典の時代:ケイロン
英雄の時代:アキレウス
神話の時代:ペルセウス

 


各主神別詳細

ゼウス | ポセイドン | ハデス