スペインは砦で育成できる斧槍兵が強力なため,序盤からでも攻撃を仕掛けることが可能だ。とはいえ,相手インカ族の槍兵もなかなか強いし,序盤の国力の伸びもかなりのものなので,ここは腰を据えて防御重視。騎馬士官16cとカノン砲が揃ってから一気に攻めて滅ぼす,という戦略でいくのがよいだろう。長期戦に持ち込めば,強力なユニット群を揃えるスペイン側が圧倒的に有利なのは自明だからである。 (1)序盤:進化最優先だが,最低限の防衛は怠らないように
要塞が建設できるまでは,軍事ユニットは火縄銃兵のみを育成する。すべての建物に火縄銃兵を1人〜2人ずつ入れ,5人ずつくらいでそれぞれの鉱山の護衛に付かせるようにしよう。製粉所と倉庫の近辺など,町の住民が集まっているところも護衛するように。 敵AIは隙のある地点を容赦なく攻撃してくるので,防衛に関してはできるかぎりまんべんなく,隙のないように兵士を配置したい。もし攻撃されたとしたら,その攻撃された地点が弱い地点ということ。すぐに予備の兵士を派遣して撃退し,その地点の防御を固めるようにしよう。それを繰り返していけば,鉄壁の陣地を構築していけるはずだ。 (2)中盤:焦らずじっくりと,騎馬士官16cとカノン砲が揃うのを待つべし
しかしそれでも,建物同士の隙間などといった,敵の侵入を許してしまう地点は残ってしまうだろう。そういう地点では「パトロール」機能を活用するのがよい。アメコンはすべてのユニットに「視界」が設定されており,ほとんどのユニットは,前方からナナメ前くらいまでしか見ることができない。そのため,背後から近づく敵には反応できないという特徴があるのだ。パトロール機能を使って2地点間を移動させれば,視界の死角の問題は解決する。非常に重宝する機能なので,積極的に使っていくようにしたい。 中盤からは,斧槍兵と火縄銃兵を交互に育成し,要塞では騎馬士官16cのみを育成していくのが基本となる。騎馬士官16cが溜まってくると,ついつい攻めたくなるものだが,ここは焦らずじっくりと。最低でも100騎単位で運用していくように心がけよう。 (3)終盤:カノン砲で敵の要塞と塔を破壊。
要塞1個あたり5門のカノン砲が製造できるので,要塞が2個あれば合計10門製造できる。カノン砲は1門完成するごとに新しく製造するコストが上昇していくので,バラバラに製造するのは非効率。必ず10門まとめて製造するようにしたい。 |
・斧槍兵と火縄銃兵……主な任務は建物の占領。騎馬士官16cが射撃して空になった建物へと突入させることになる。ほかにも,カノン砲の護衛や,何もない平地に派遣して敵が新しい建物を建設するのを防ぐことなども重要な役目となるだろう。 ・騎馬士官16c……要塞と塔以外の建物(住居,倉庫,製粉所など)を射撃して,内部のユニットを倒すのが主な任務。屋外に敵ユニットが多い場合は,遊撃隊として勝機を作り出す役割も担う。 ・カノン砲……標的を要塞と塔に絞って破壊するユニット。遠くから砲撃していると命中率の点で効率が悪いので,なるべく近づいて砲撃することが大事。相手に修理する時間がないくらい集中砲火を浴びせる使い方がよい。 |
「パトロール」は,広い範囲の地域を警戒するのに最適 | 素早く建物を占領するには,歩兵と騎兵の連携が重要だ | このように要塞と防舎で国境付近を固め,隙間にはユニットを配置すれば敵は容易には侵入できない |
敵の防備が薄い序盤のうちに,石炭鉱山を制圧してしまおう |
弓の射手と吹矢の戦士は比較的士気が高く,対ヨーロッパ戦では頼りになる |
石炭の供給を断ってしまえば,敵の要塞は攻撃できない。あとはこちらの思うままに攻め立てよう |
建物突入用のユニットは,町の住民でも構わない。ただしその場合は護衛をつけること | 敵の要塞を奪取できれば前線に拠点を得たことになり,士気の面でかなり有利に |
コラム
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〜銃弾と弓矢を発射する建物の違い〜 | ||
一つは,攻撃力の違いである。銃のほうは,攻撃力は建物によってまちまちである。例えば町の公会堂は50で,かじ屋は100,防舎Iは20など,建物の種類によって大きく異なってくるのだ。さらに銃兵の場合,内部により多くの銃兵を駐留させていくことで,攻撃力を上昇させていくことができる。内部に籠もるユニットすべてを銃兵で占めると,町の公会堂/かじ屋/防舎Iならば,それぞれ120/180/145まで攻撃力がアップするのだ。 一方,矢を発射する建物は,その攻撃力は200で固定。内部にどのユニットが入っても攻撃力に変化がない。ここは大きな違いといえるだろう。 またもう一つの違いとしては,命中精度の違いがある。銃は命中精度が悪く,敵が射程内に入り次第撃ちまくるので,ターゲットに必ず当たらないばかりか,味方ユニットにも銃弾が当たることがある。その代わり,動いている敵ユニットにもダメージを与えやすいという利点があるのだ。 逆に弓矢は命中精度が高く,静止している敵ならほぼ100発100中という長所を持ち,なおかつ味方に当たることもない。ただその代わりに,走っているユニットには命中させにくいというデメリットがあり,騎兵などを相手にする場合には苦戦を強いられてしまうのである。 どちらにも一長一短あるわけだが,ランダムマップでは,建物を巡る攻防がゲームの大きなポイント。両者の違いを正しく理解し,うまく使い分けられるようにしておきたい。 |
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