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Microsoft SideWinder Force Feedback 2
Text by TAITAI
25th Oct. 2000

クリックすると拡大します あの「体感」ジョイスティックに後継型が登場!
 「Microsoft SideWinder Force Feedback 2」(以下FFB2)は,内蔵したモーターによりスティック部分に負荷が加えられるテクノロゾー"Force Feedback"を使用した体感型のジョイスティックだ。フライトシミュレーションや戦闘ゲームに対応しており,機銃掃射の振動感や機体の揺れ,重力による負荷などを再現してくれる代物だ。FFB2では,手にかかる負荷(衝撃)を従来の製品の1.5倍にし,Force Feedback効果を高めたという話だ。8個のアクションボタン,8方向入力が可能なハットスイッチ,そしてスロットルなど,ジョイスティックにとっての標準といえる装備は,当然のごとく完備している。USB接続で付け外しは簡単だが,専用の電源を別に接続する必要がある(電源を接続しないと部にあるモーターなどが動作しないので)。しかしACアダプタが外に出ないのはいいことだ。


クリックすると拡大します クリックすると拡大します  さてこのFFB2だが,まずはその重量で,その存在感の確かさを感じることができる。同系となるほかのジョイスティックに比べて一回り大きいこともあるが,スティックを握った感触が"重い"のである。むろんこれは良い意味での"重さ"であり,握ったときのしっかりとした手応えが,そのギミックの確かさを伝えてくれるともいえる。また,ボタンの配置やデザインの形状などを見ると,ジョイスティックと呼ぶよりはフライトスティックと呼ぶほうがサマになっている気がする。


フィードバックの効果はいかに?
クリックすると拡大します クリックすると拡大します  従来の機種よりも約1.5倍Force Feedback効果を高めたというだけあって,その"パワー"はなかなかのもの。小刻みに揺れる振動から,制御しきれないほどのスティックのうねりなど,その効果の形はさまざまだが,非常に強い効果を確認できた。"振動"ではない,腕にグッと力が加わるような効果も,フライト系のゲームなどをより楽しく,臨場感のあるものにしてくれる。ただでさえどっしりと重い感じがするデバイスなのだが,それがゲーム中の振動と上手い具合に混じり合って,なんとも好感触である。
 ただパワーが強いのが災いしてか,スティックに力を込めていないときに機銃掃射などのアクションを起こすと,ガタガタとデバイス全体が浮き上がり気味に振動してしまう場合が多々ある。しかしご安心めされよ。"Force"の強さは,プロパティで変更できる。当然ハットスイッチを含めた8個のボタンも,自在にカスタマイズできる。


クリックすると拡大します クリックすると拡大します クリックすると拡大します  購入を検討する場合,Force Feedback効果を取り除いた同型のジョイスティック「SideWinder Precision2」と値段の相談だろうが,シミュレータ系のゲームは雰囲気が命なだけに,操作デバイスにこだわる価値は十二分にあるだろう。
 PCゲーム市場におけるサポートはほぼ確実で,挙動も安定(しかも2世代めだ),機能も申し分ないときたものだ。いまジョイスティックを持っていないなら,とりあえず買っておくのが得策だと言い切れる。やや価格は高いが……。
■発売元:マイクロソフト
■価格: オープンプライス(実勢価格1万3000円前後)
■問い合わせ先:マイクロソフト
  TEL 03-5454-2300
■動作環境:Windows 98/Me/2000 Professional Edition,Pentium/166MHz以上,メモリ16MB以上(32MB以上推奨),空きHDD容量25MB以上,解像度800×600ドット・256色以上,USBポート専用