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ONiのキー操作は,移動,殴る,蹴る,ジャンプ,しゃがむの5種と比較的シンプル。マウスで視点移動ができるなど,ほかの三人称視点アクションゲームではあまり見られない特徴的な部分もある。しかし残念なのは,キーアサインの変更がゲーム中で行えないことだ。比較的楽に操作できる位置にキーが割り当てられているものの,自由に変更できないのはややマイナスだ。
ほかのアクションゲームと最も大きく異なる点は,キーの組み合わせによるコンボ(連続攻撃)を含めた「技」が多彩に用意されているところ。ストーリーが進展するに従って強力な技を習得していくので,アクションで単調になりがちなプレイヤーを終盤まで飽きさせないような工夫が見られる。
格闘をメインにゲームは展開するが,前述のように打撃以外の武器による攻撃も用意されていて,拳銃やエネルギー弾を使った特殊武器など10種類が登場する。これらの武器は地面に落かれていることもあるが,たいていは敵を倒したときに奪える。所持できる武器は一つのみなので,状況に応じて武器をチョイスすることが必要だ。また投げ技もあり,フロア構成次第では敵を下に落としてしまうのも一つの手だ。敵も投げ技を使ってくるので,手すりのない通路では落とされないように注意しなければならない。
敵AIのプログラムはよくできていて,とても人間っぽい攻撃をしてくる。こちらのスキに攻撃を仕掛けてきたり,回り込みやガードをしたりするので,あなどっていては大ダメージを受けてしまいかねない。中盤以降となると複数の敵を同時に相手にする場合が多いので,不用意に飛び込むとあっという間にゲームオーバーだ。
体力を回復するハイポ・スプレーは徐々にしか回復しなく,しかも回復途中で攻撃を受けてしまうと治癒効果が下がってしまう。ハイポ・スプレーはそれほど入手できないため,どれだけダメージを受けずに闘っていくかが,本作の重要なポイントとなる。
ゲームのセーブはChapter(章)ごとに自動的に行われる。好きな位置でセーブができないので,途中でゲームオーバーとなると直前のセーブポイントからやり直さなければならないという厳しい仕様だ(アクションゲームでは至極あたりまえとはいえるが)。しかし常に緊張感が持続するので,ゲームを面白くしている一つの要素と割り切るのがいいだろう。
ゲームを進めていると,テンポよくムービーシーンが挿入され,まるでアニメの主人公になったような錯覚を覚える。敵をなぎ倒すアクションゲームとしての気持ちよさと目の離せないストーリー展開とがバランスよく組み合わさっており,作品としてのクオリティは高いといえるだろう。謎解きやシビアな操作が必要となる部分を省き,アクションゲームとしての爽快感を前面に推しだしているのが魅力的だ。
グラフィックスがアニメ&コミック風なので,「その方面は苦手」という人がいるかもしれないが,アクションゲーム,特に格闘アクションゲームが好きな人には絶対にお勧めできる作品だ。中毒性のある戦闘をぜひ楽しんでもらいたい。
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■発売元:メディアクエスト
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