Back
ヒドゥン&デンジャラス
Text by hamaken
18th Nov.2000

クリックすると拡大します  奇襲作戦にとって重要なこととは何だろうか?
 より大きな部隊より,小規模な部隊のほうが,その隠密性により敵の意表を突くことができる。そんな考えを元にイギリス特殊空挺部隊(SAS)は,第二次世界大戦中に発足された。ズーの「ヒドゥン&デンジャラス」は,このSASチームを指揮してミッションを解いていく,3Dタイプのシミュレーションゲームだ。
 いま"シミュレーション"と書いたが,このゲームにおいてジャンルのカテゴリー分けは難しい。シミュレーションゲームといっても,まったくアクション性がないわけでもないからだ。事実アクションゲームばりに兵士を動かしたほうが,有利に進められるところもある。


クリックすると拡大します クリックすると拡大します  シングルプレイヤーゲームのシステムを簡単に紹介しておこう。シングルプレイはキャンペーン方式をとっていて,一つのキャンペーンの中に複数のミッションが入っている。キャンペーン中は40人のSAS隊員の中から8人を選択し,さらに実際のミッション中では4人に絞らなければならない。キャンペーン中には,新しい隊員の補充はできないから,味方の命には細心の注意を払わなければならない。下手をするとキャンペーンクリアもままならなくなってしまう。
 ミッションが始まると,プレイヤーは4人の隊員の指揮及び操作を任される。マップモードという地図上で,隊員の移動先や攻撃ポイントの指示を行うことが可能だが,3Dシューティングゲームのように一人称視点にして「サブマシンガンを構えて敵陣に突撃!」などもできる。私は後者の方が得意なのだが,逆にこの自由度が,このゲームのとっつきやすさを悪くしているように思う。どちらの操作系を主体に使っていけばよいのか途方に暮れることがあるからだ。もちろんゲームなのだから,「こうしろ!」という決まりはないと思うが,最初から効率良くプレイしたいと思うのがプレイヤーの本音だろう。そういう点では,チュートリアルモードを付けるなどして,初心者にもっと優しくしても良かったのではないかと思う。

クリックすると拡大します クリックすると拡大します  ミッション中では,RPGのように倒した敵から武器弾薬を奪い取れるところが楽しい。しかもこの「現地調達」は,キャンペーン内で自分たちの武器弾薬を補給できる唯一の手段だったりする。さらにトラックや戦車,はたまた飛行機まで奪って操縦できてしまうのだから驚きだ。
 よくある3Dシューティングゲームにちょっと食傷気味の人は,自由度が高くてやりごたえ十分なキャンペーンを揃えたこのゲームに挑戦してみてはいかがだろうか? 流行の"コンバットシム"として捕らえるよりも,"ちょっと変わったFPSゲーム"として捕らえたほうがしっくりくるような気もするので,この手の戦争モノのファンだけでなく,いろいろな人に楽しんでもらいたい一品だ。
■発売元:ズー
■価格: 8980円
■問い合わせ先:ズー
  TEL 0268-38-1561
■動作環境:Windows 95/98,MMX Pentium/166MHz以上(PentiumII/233MHz以上推奨),メモリ16MB以上(32MB以上推奨)
■英語デモ版(70.7MB):http://www.3dfiles.com/games/hidden&dangerous.shtml
Hidden and Dangerous © 1999 Illusion Softworks 'Hidden and Dangerous' and 'Illusion Softworks' are trademarks of Illusion Softworks. All rights reserved. Take 2 Interactive Software' and 'Talonsoft' are trademarks of Take 2 Interactive Software. All rights reserved. Published by Zoo Corporation under license by Take 2 Interactive Software.