「フェイト オブ ドラゴン」の武将あれこれ
Text by TAITAI
19th Mar.2001
三国志ゲームの新機軸として期待されるアイドス・インタラクティブの「フェイト オブ ドラゴン〜龍の系譜」(以下FoD)。
以前のプレビューで,FoDには通常のユニットとは異なる「武将」というものが存在し,その武将達に部隊の指揮を執らせたり役職に就けることができるなど,面白い試みがなされていることをお知らせした。
今回は,FoDのシステムの特徴ともいえるこの「武将」に焦点を絞り,能力の効果や武将達の用途,役割などについて解説していこう。
余談だが,この"フェイト"はWindows 2000に正式対応した。ゲームの対応がイマイチなので2000環境への移行に踏ん切りがつかない人(管理人のことだ)には朗報だろう。
さまざまな影響を与える武将の能力値
FoDに登場する「武将」には,通常のユニットとしての能力に加えて,戦略的な意味合いを持つ「武力」や「知力」のような専用の能力値がある。
「武力」は文字通り「武将」の戦闘の得手不得手を表しており,これは戦闘のほかにも城内の治安(反乱や盗賊,人口の増減)などさまざまな部分に大きな影響を及ぼす。そして「知力」は,新技術の開発効率といった内政的な面に影響力を持つだけでなく,外交戦略の成否にも大きく関わってくるのだ。
しかし,ただ「武将」を登用しておくだけでこれらの武将効果が得られるわけではない。プレイヤーが,武将を「治安官」や「科技官」などの役職に任命することで,今説明した一連の影響力が発揮されることになる。適材適所――別に三国志の時代に限った話ではないが――が人材活用の基本であり,それはゲームであっても変わらないのだ。
特に治安の維持は重要な要素で,国が発展すれば発展するほど,優秀で強力な「治安官」が必要不可欠となる(治安官の「人徳」も国家の治安に多大な意味を持つ)。設備や軍備の充実だけでなく,人材の発掘と育成も,大きなファクターの一つなのだ。
また,武将にはそれぞれ「忠誠度」が設定されており,こまめに恩賞や報奨を与えてやる気配りも大切だ。さもないと,いざ大事,というときに裏切られてしまったりして,なかなか大変な事態に陥ってしまう。
人材の育成は,覇権を握るための登竜門
先も述べたように,武将の育成はこのゲームにとっては欠かせない大きなファクターである。自分の国家が強大なものへと成長したとき,プレイヤーは国を発展させるという理由以外に,"国を維持していくため"に,有能な武将がどうしても必要になってくるからだ。
武将は,いくらかの経験を積むことにより「等級」を上げていくことができる。等級とは,いわばRPGでいう"レベル"のようなもので,この等級が上がるにつれて各種の能力値が上昇し,使える特殊能力の数も増加していくというわけだ。
正直な話,武将の等級を上げていくのは容易なことではないが,上手に戦っていけば,それだけ「強い軍隊」を作れるというわけである。経験値は,敵のユニットを撃破したりするほかにも「神通力」を使うときなどにも獲得するができる。または"治安官"のような役職に任命しておくだけでも,若干ではあるものの経験値が増加されていく。「武将」のタイプにより使い分け,効率よく経験値を積ませていきたい。
ちなみに,主人公キャラクラーの持つ「人徳」のパラメータが高ければ,初期の状況から等級の高い武将を雇うことができる。もちろん無料ではなく,それ相応の雇い賃が必要になってしまうのだが,強い武将には換えられない。
特殊能力「神通力」で戦局をくつがえせ!
武将の特別な点は,内政などに及ぼす影響力それだけではない。武将は戦闘に役立つさまざまな特殊能力を,「神通力」という形で持っているのだ。
この神通力には,指定したユニットの攻撃力や防御力の向上/回復などの魔法のようなものに加えて,「火計」「落とし穴」など計略的なものも含まれており,その使いどころは多岐に渡る。
また,使える計略の種類も武将のタイプとレベルごとに区切られており,武官型,参謀型,あるいは仙人型など,それぞれに使える神通力に違いがあるのだ。武将には生命力(ヒットポイント)とは別に神通力というステータスがあり(マナのようなものだ),それを消費することで各種の特殊技を使うことができる。神通力は回復に時間がかかるので,いつでも使えるというわけではない。使うタイミングと場所が大きなポイントになるだろう。
■神通力一覧
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・防御力強化:味方の防御力を一時的にアップさせる。乱戦時に先頭のユニットに使うと特に有効
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・気力回復:味方の気力(スタミナ)をアップさせる。使わないようで意外と使う。小部隊での行動で重宝する
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・攻撃力強化:味方の攻撃力を一時的にアップさせる。攻勢に出るときは有効。戦闘前にかけておきたい
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・生命力回復:味方の生命力(ヒットポイント)を回復させる。乱戦で武将を死なせてしまわないためには必要不可欠だ
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・招魂:死体から霊を召喚し,呼ばれた霊は一定時間敵を攻撃する。なんとも怪しい特殊能力。仙人型の武将だけが使えるようだ
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・火計:マップ上に火を放ち,その炎で敵を倒す,お馴染みの計略
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・落とし穴:マップ上に落とし穴を作る。敵の進入口などで使うと吉?
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・吸血:相手の生命力(ヒットポイント)を奪う
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・精気奪取:相手の気力(スタミナ)を奪う。気力が尽きれば,そのユニットは戦力にならなくなるぞ
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・雲払い:マップ上のかなり広範囲の視界を確保してくれる便利な技
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・説得:なかなかに恐ろしい計略である。武将の忠誠度には気を配ろう
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■価格:8800円(4月27日発売予定)
■問い合わせ先:アイドス・インタラクティブ 電052-775-8380
■動作環境(予定):Windows 9x/Me/2000,Pentium/166MHz以上(PentiumII/233MHz以上推奨),メモリ32MB以上
Fate of the Dragon is registered by Eidos Interactive Limited. C 2001 Eidos Interactive. 龍の系譜 C Sinosoft Limited. Published by Eidos Interactive KK. 「フェイト オブドラゴン〜龍の系譜」 is registered by Eidos Interactive KK. C 2001 Eidos Interactive KK.
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