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Microsoft Combat Flight Simulator2
Text by H."Batmann" Gamo
/Vmag.2000年10/15号

クリックすると拡大します  第二次世界大戦の空を舞台に,精密なモデリングで高い評価を受けたエアコンバットシミュレーション――Microsoft Combat Flight Simulator(CFS)の続編「Microsoft Combat Flight Simulator2」(以下CFS2)がリリースされる。発売は12月で価格は未定。前作がヨーロッパ戦線を扱ったものだったのに対し,CFS2は太平洋戦線が舞台だ。編集部に届いたβ版からゲームの概要をお届けしよう。
 前作CFSではメニューなどに映画調の演出が凝らされていたが,今回の演出は全編漫画調だ。漫画といっても戦時中に米軍がマニュアルに使ったような感じのタッチで,それはそれで当時の雰囲気を色濃く醸し出している。また,日本軍でプレイすると日本語の無線を聞くことができる。零戦の無線は実際の戦場では使い物にならなかったといわれるが,ゲーム中で良く聞こえるのは御愛嬌か。
 シミュレーション面での前作の美点は,全て今作も受け継がれる。ことにエンジンマネージメント関係――始動手順,ミクスチャーの調整,プロペラピッチの調整,シリンダー温度や油温などのチェックなど――で細部にこだわったモデリングは,いまだ他社のエアコンバットゲームの追随を許さない。

クリックすると拡大します クリックすると拡大します  どこまでも続く大海原。南海の離れ小島に設営された基地や航空母艦が,今度の舞台だ(やっと空母登場!) 景色そのものは,ヨーロッパが舞台の前作とはかなり異なるが,グラフィックスの特徴は雰囲気をかなり残しつつリファインが行われている。例えば舵の動きをコックピットからの視界で確認できたり,また主翼を折りたためる機種では実際に折りたたんでみることができる。複雑なワイルドキャットの主翼展開シーンを目の当たりにできるのはちょっと感動的。
 インストルメントパネルの計器の配置も実機の雰囲気を強く残したものに仕上がっている。画面レイアウトの都合などもあってか,残念ながら実機と完全に同じとはいえないようだが,ゲームとして楽しむ分にはまったく問題ない。ただ,やや大きすぎるOPL照準器については,"雰囲気"を壊していると思う。この点についても,前作CFS同様といっておこう。

クリックすると拡大します  今回のリリースで特に注目したいのは,付属のミッションビルダーかもしれない。CFS2用のミッションを自分で自由に作れるのは,かなりエキサイティングだ。太平洋地域の地形はかなり広範囲に造りこまれており,航空基地としては超マイナーな父島あたりも,細かい湾の形まで再現されている。残念ながら市街などは描き込まれないようだが,自分で"それっぽい"ミッションを作って友達と遊ぶだけでも,十分に楽しめるのではないだろうか。
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・プレイヤーが操縦できる機体
日本軍 米軍
A6M2 Zero
(零戦二一型)

A6M5 Zero
(零戦五二型)

N1K2-J George
(紫電改)

F4F-4 Wildcat

F4U-1A Corsair

F6F-3 Hellcat

P-38F Lightning
・操縦はできないが登場する機体
日本軍 米軍
B5N2 Kate
(九七艦攻)

D3A1 Val
(九九艦爆)

G4M2 Betty
(一式陸攻)

Ki43IIb
(一式戦"隼"二型乙)

B24D Liberator

B25D Mitchell

C47 Dakota

P39D Airacobra

SBD2 Dauntless

TBD1 Davastator

TBF Avenger

■価格: 未定(12月発売予定)
■問い合わせ先:マイクロソフト
  TEL 03-5454-2300
  http://www.microsoft.com/japan/games/default.htm
■製品Web:http://www.microsoft.com/games/combatfs2/features.asp
■動作環境:未定
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