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| 主人公の一人,エドワード・カーンビー。前3部作の旧カーンビーとは同姓同名の別人だ | ボストン大学に勤務する,人類学博士アリーン・セドラック。1974年生まれ(2001年時点で27歳) |
本作は,まずホラーものとして完成度の高さに目を奪われてしまうが,アドベンチャーゲームとしてもかなりしっかり作られている点にも目を向けておきたい。とにかく仕掛けがあちらこちらに張り巡らされており,このうえなく頭を使う本格的な謎解きを楽しめるのだ。
舞台は前半が屋敷内,後半がその周辺の島の各所となるのだが,前半はまさにPCアドベンチャーゲームの古典「ミステリーハウス」を思い起こさせる。屋敷内はかなり広く部屋数も多いのだが,とにかく開かないドアが多い。そのためあちこち調査して,カギを見つけるか,もしくは何かしらの仕掛けを操作してドアを開け,その先に隠された新たな秘密を見つけていくのだ。
仕掛けを操作する場面では,そのヒントが画面内のどこかにあることが結構あるので,まず第一に観察が重要となる。さりげなく置かれている写真や,床板のひっかきキズ,望遠鏡で覗いた先に見えるものなどなど……。たまには床板や壁板の一部分だけが踏んだり叩いたときの音がほかと異なるといった聴覚的なヒントもあるが,ともかくはよく見ることが重要だ。もっとも,仕掛けとヒントを結びつける推理力も必要である。
こうした謎解きの難度は,個人的には少々高いほうだと感じた。プレイしていて,結構行き詰まることが多いのだ。だがそうした点は開発側も考慮していたようで,ヘルプ機能がいくつか用意されている。次に何をすべきかを自動的にまとめてくれたり,トランシーバーで相棒に連絡すると,大きな仕掛け一つにつき1回だけヒントをくれる。こうしたヒント機能は,ずいぶんとプレイヤーの推理を助けてくれるはずだ。
ただ,そうしたヒント機能を総動員しても,行き詰まることはあるだろう。そんなときのため,筆者からもアドバイスをしておこう。
以上,抽象的すぎるかもしれないが,行き詰まったときはこれを思い出して行動してもらいたい。
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先ほど軽く触れたが,本作は闇のクリーチャー達と戦うアクションも重要な要素の一つだ。そのため拳銃,ショットガン,グレネードランチャー,ロケットランチャーなどいくつもの武器を,敵に合わせて使い分けていく必要がある。ただし,FPSのように激しく動きつつ狙いを定めて撃ちまくるといった"アクションゲームそのもの"ではない。あくまでも,"アクションの要素も含まれたゲーム"レベルだ。闇のクリーチャーを狙うときも,コントロールキーで自動的に照準をセットできるので,弾丸の再装填時に跳び付かれたり,複数の敵が相手のときは囲まれないように注意するだけである。
一つだけ注意点を挙げるならば,FPSのように弾を撃ちまくってはいけないということ。放っておいてもあまり害にならない敵はそのままにしておいて,弾丸の消費量を極力抑えることが,のちのち重要になってくるのだ。筆者はFPSも好きなので,ついいつもの感覚で片っ端から敵を撃ち殺していたのだが,後半になって弾数が不足してしまった。すべての敵を避け続ける必要はないが,可能な限り避けて,弾丸消費を抑えるようにしたほうがよさそうだ。
また,アクション要素がそれほど高くないことの証拠の一つとして,崖などから落ちないという点も挙げられる。アクションが苦手な人でも狭い崖っぷちなどを安心して通れるのだ。
なお,本作の移動に関する基本動作は"歩く"と"走る"(階段の登り降りも含む)だが,これ以外の特殊な動作を必要とする場所があることも覚えておこう。ところどころに出てくるハシゴはまだ分かりやすいが,ツタを伝って壁をよじ登ったり,ちょっと大きな段差を這い上がって乗り越えるといった場所もある。どこにも行ける場所がなさそうなときは,そうした特殊な動作で移動できないか試してみよう。
以上,本作の魅力をその一端だけでもご理解いただけただろうか? アクションが苦手な人でも楽しめるので,ぜひともホラーが好きな人(もちろんそれ以外の人も)は,全編に漂う"暗闇"の恐怖感を堪能してほしい。また,歯ごたえのある本格的な謎解きで頭を悩ませたいという,"アドベンチャーらしいアドベンチャー"を求めている人にもオススメだ。筆者も,悩んで悩んで悩んだあげくに仕掛けを解いたときは,久しぶりに心底気持ちいい思いをしたのである。アドベンチャーはこうであってほしい,という1本なのだ。
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■発売元:サイバーフロント (C) 2001 INFOGRAMS. Alone in the Dark is a trademark of INFOGRAMS. Developed by DARKWORKS,converted and adapted by SPIRALHOUSE Ltd. Uses Miles Sound System. Copyright (C)1991-2001 by RAD Game Tools, Inc. Uses Bink Viedo. Copyright (C)1997-2001 by RAD Game Tools, Inc. |
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