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Judge
Dreddでは,このコミックの世界観を十分に堪能できるように設計されている。ゲームのカメラ視点は第1人称視点で進められるので,映画の影響でロッキーのイメージから抜け切れないスタローンを想像してしまうこともないだろう。ジャッジが厳格な規則によって行動しなければならないことから,マップ上にいるキャラクターたちに手当たり次第発砲することは不可能で,罪人に対しても厳格に対処する必要がある。それを破れば,ジャッジの行動を監視するコントロールという制御システムから警告を与えられ,最悪の場合はタイタンの収容所へと送られてゲームオーバーとなってしまうからだ。
残念ながら,現時点ではまだストーリーは明かされていない。ドレッドと対決することになる"Death"とは,ジャッジ・デスという,コミックで「ダーク・ジャッジ」と呼ばれる無法ジャッジの親玉で,ほかにもジャッジ・アンダーソンやデマルコ・パイなど,コミックでは有名なキャラクターが登場してストーリーの進展に絡んでくることとなるらしい。メガ・シティ1各主要地域でのミッションが展開され,映画で見覚えのある場所も出てくるだろう。メインのミッション以外にもサブクエストがいくつも用意される予定で,移動中にソーダ(砂糖)を飲んでいる一般人を見つけて処罰することもできる。ただ,自分で裁けるからといって些細な罪で射殺を行うことは無理なので,コントロールによる処罰の対象となってしまうだろう。
ゲームに登場する武器には,コミックや映画でも描かれているLaw Rodと名付けられた自動小銃と,Judge
Pumpという名のショットガンがメインで用意されている。武器の数は少ないが,それを補ってくれるのが銃弾の種類の豊富さだ。防具貫通弾やリコチェット弾,爆破弾や火炎弾など,さまざまな種類のものがある。これらはインタフェース上にアイコンとして表示されていて,現在使用している銃弾に合わせてカーソルが形状を変化させるのだ。システムは「Battlefield
1942」と似ており,動かずに狙いを定めるとカーソルが小さくなり,敵にも命中しやすくなるが,その代わりに自分自身が標的なってしまう危険性もある。逆に動きながらの銃撃ではカーソルが大きくなって命中率が下がるものの,当然のことながら銃弾をかわしやすくなるわけだ。
マルチプレイヤーモードでは,ゲームに登場する多くのキャラクターのモデルを使って対戦することができる。このゲームに用意されているJudge
Death DMと呼ばれるデスマッチは,プレイヤーの1人が強力なパワーを持つジャッジ・デスとなり,ほかのプレイヤーがそれをキルすればそのパワーを使用できるようになるというモードだ。Aliens
vs. Predatorは,ある意味不公平なバランスだったのだが,それがあのゲームの魅力の一つでもあったのは確か。Judge
Dreddでも,強力なジャッジ・デスに対するほかのプレイヤーという構図が満喫できるのだろう。
続編ばかりが目立つFPSの中で,こういう新作が出てくるのはそれだけでも価値のあることだ。Rebellion社の制作するAsuraエンジンの性能も未知数だが,画面写真を見ても分かるように,立体感のある高層ビルも印象的である。すでに,このゲームエンジンを使って「Wardog」という別のコミックベースのゲームも開発されているほか,Rebellion社自身が旗振り役となってジャッジ・ドレッドの新作映画2本の制作が進行しているらしい。
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