「Worms」というゲームをご存知だろうか。ワーム（ミミズ？）達が2チームに分かれて，相手をバズーカなどの武器で吹っ飛ばすという単純明快なゲームだ。ターン制で交互に行動，極端な放射状に飛ぶバズーカ砲の軌道を目算し，射角とパワーを設定して相手に砲弾を命中させる。こうして相手チームを全滅させれば勝利となる。
　……まるで「ポトリス」そのものじゃないか？　と思うかもしれないが，「Worms」の歴史は「ポトリス」より古く，生まれは1994年。その後「Worms2」「Worms Armagedon」といったシリーズが発売され，PC以外にコンシューマ機にも移植された世界的な人気タイトルなのである。コミカルでほのぼのとしたゲーム画面とは裏腹に，凶悪な火器で殺戮を繰り広げるというブラックなセンスが，いかにも英国らしさを醸し出している。
　「Worms 3D」は，フル3Dとなったシリーズ最新作。ルールは従来とまったく同じだが，舞台が三次元になったことでゲーム性がガラリと変わっている。
　バズーカを始めとした，さまざまな武器を使って敵チームのミミズを殺戮していく。100ダメージを与えるか，足場を破壊するなりして海に落としてしまえばミミズを倒せるわけだが，武器はバズーカ以外にも手榴弾，空手，ショットガンなどを選択可能だ。聖なる手榴弾のような，モンティ・パイソンをリスペクトした悪趣味さが漂う武器も登場する。
　デモでは，制限時間付きでスタンドアローンによるマルチプレイのみ楽しめる。つまり1台のPCで交互にプレイすることになる。対CPU戦がプレイできないので，一人で遊ぶのは少々寂しい。ぜひ友達と対戦したいところだが，制限時間が約8分と微妙に厳しい。一人称視点の使い方に慣れればサクサクと進むようになるだろう。ゲーム自体は面白いので，ぜひ何度も対戦してもらいたい。一人で黙々と遊んでも，それなりに楽しめるかもしれない。
　なおデモ版をプレイするには，ダウンロードしたファイルを解凍したのち，フォルダ内の"run.cmd"を実行する。（Kawamura）

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