Lord of The Rings:War of The Ring(Liquid Entertainment)

 「War of The Ring」は,小説「指輪物語」を題材にしたファンタジックRTS。時代背景を映画でお馴染みの"リング・クエスト"が始まる前の"中つ国(ミドルアース)"としており,プレイヤーは善(Good)と悪(Evil)双方の立場から,中つ国の行く末を掛けた戦いを繰り広げていく。開発を手掛けるのは,秀作「Battle Realms」で知られるLiquid Entertainment社。

 本作の特徴は,まずそのグラフィックスレベルの高さだろう。Battle Realmsもグラフィックの素晴らしさで多くのユーザーを驚かした作品だといえるが,本作のグラフィックスは,それをさらに上回るクオリティ。建物や木々,草などといったマップを彩るオブジェクトが,非常に詳細に描かれているほか,それらのアニメーションもパターン処理ではなく,物理演算で表現されている。原作のイメージを意識したという,ちょっと渋みがかった色調も素晴らしく,さすがに以前「Command&Conquer」を開発したという,Liquid Entertainment社の主力メンバーが手掛ける作品だといえる。
 基本的なゲームシステム自体は非常にオーソドックスで,生産ユニットで資源を集めながら,施設やユニットを増やしていくというスタイル。経済面よりも戦闘面を重視した設計で,そのあたりは,Command&Conquerや「Warcraft III」などといった作品に近い雰囲気だ。
 またWarcarft IIIと同じく,Heroユニットと呼ばれる特殊なユニットも用意されており,シングルプレイゲームでは,ギムリやレゴラスといったお馴染みのキャラクターがHeroユニットとして登場してくる。Heroユニットにはレベルの概念が設けられているほか,戦局を左右する各種アビリティや範囲内のユニットを強化する"指揮能力"を備えるなど,Heroは,戦いの要として適材適所で大切に使っていかなければならない。

 この体験版では,"Pursuit of Gollum"と"The Siege of the Iron Hills"という,善の陣営の二つのシングルキャンペーンミッションを楽しむことができる。前者はタイトル通りGollumを追跡するミッションで,拠点や生産といった要素がない初心者向き。拠点確保や生産の概念がある中級者向きの内容だ。後者はThe Siege of the Iron Hillsをクリアするコツは,まずギムリの特殊能力「Capture」を使って,右の敵陣のTowerを乗っ取ってしまうこと。力押しで敵の陣地を攻めないよう,注意してゲームを進めてほしい。(TAITAI)

キー操作

  • メニュー Escキー
  • クイックセーブ Ctrl+Qキー
  • クイックロード Ctrl+Wキー
  • ズームイン/アウト Num8 / Num2
  • デフォルトカメラ Num5
  • 一時停止 Pauseキー
  • チャット開始 Enterキー
  • 全体チャット Shift+Enterキー
  • 軍団設定 Ctrl+1〜9
  • 軍団選択 1〜9
  • Hero選択 F5〜F9キー

・ユニットコマンド

  • 攻撃 A
  • 守備 G
  • 維持 H
  • 巡回 T
  • 駐留 R
  • 自滅 Alt+Xキー
公式サイト 119.7MB
ダウンロード