式神の城 II(アルファ・システム)

 アーケードで登場し,その後コンシューマの主要4機種(ニンテンドーゲームキューブ,PlayStation2,ドリームキャスト,Xbox)に移植され,2004年9月13日に待望のPC版が発売される「式神の城 II」の体験版が登場。PC版の発売は,いち早く移植を終えたゲームキューブ版から1年弱を経た後という結果になったが,前作「式神の城 EX」と同様,研究にスコアトライアルにと重宝するリプレイモードの搭載により歳月の埋め合わせをしつつ,PC版を心待ちにしていたファンの前に姿を現す。

 式神の城 IIは,2006年という極めて近い未来の東京を舞台に,退魔術師や探偵,忍者といった変りダネ揃いのキャラクターが戦いを繰り広げるアーケード直系の縦スクロールシューティング。和風テイスト溢れる登場人物のキャラクター性と,'90年代後半に隆盛を極めた弾幕系インフレシューティングという要素を併せもつハイブリッド作品として人気を博した,シリーズの最新作だ。

 体験版の収録ステージは1-1,1-2の二つで,難易度はエクストリームモード固定,使用可能キャラクターは巫女服が特徴の結城小夜と"USA忍者"のロジャー・サスケという,かなりガチガチに限定された内容。さらに残念なことに,本作のウリの一つとなっているフルボイスのデモシーンは収録されていない。

 ゲームプレイのほうは,いうまでもなく,ノーマルショット,式神攻撃,特殊攻撃(ボム)というシリーズ伝統の操作体系を駆使してハイスコアを狙う,あくまでもスコアラーをメインターゲットとした内容だ。同作の特徴でもあるTBS(テンション ボーナス システム:敵や弾に近づくほどに,得点倍率が増加する)は健在で,"どんなに余裕のある場面でも敵弾のギリギリまで接近して高得点を狙う"という,同作ならではの緊張感と爽快感がある。

 本シリーズを始めて遊ぶ人や,長らくトレンドが続く弾幕系シューティングが苦手な人ならスクリーンショットの大半を埋め尽くす敵弾に少しヒいてしまうかもしれないが,ほかのシューティングタイトルと同様,本作の難度は見ためほど高くない。これはTBSシステムとの兼ね合いもあって,自機(自キャラクター)の当たり判定が心持ち小さくデザインされていためだ。そしてこの数ドットの当たり判定を見極めつつ,押し寄せる弾幕に空きスペースを見出してスイスイとかわし続けるのがたまらなく快感……というのが,ゲームデザインの根底にあるのだ。
 またステージクリア後に,ボムの使用回数や非ダメージ回数,また"式神新任"や"式神名人"といった取得階級などのデータが表示されるおかげで,非常にリプレイ性が高い。少ない収録ステージでリトライのモチベーションが高いし,なによりプレイの上達を数値的に確認しながら遊べるのが嬉しい。

 さて本体験版で一つ気になるのは,体験版という体裁上仕方のないキャラクターや難易度の限定のほか,PC版のメインフィーチャーであるリプレイモードまでが封印されている点だ。「それこそ体験版だから」ともいえるが,体験版で完結できるスコアトライアルは,ほかの対戦系タイトルでも知名度向上に大きく貢献している例が数多くあることだし,発売元にもプレイヤーにもメリットの大きいものだと思うのだが……。(Gueed)

(C)2001,2003,2004 AlfaSystem Co., Ltd. All rights reserved.

 

キー操作

  • ノーマルショット Shiftキー(またはC)
  • 式神攻撃 Ctrlキー(またはA,Z)
  • 特殊攻撃 Altキー(またはB,X)
  • ボーズ/スタート Enterキー(またはS)
  • 自機の移動 カーソルキー
ダウンロード
17.2MB

動作環境

対応OS:Windows 98SE/Me/2000/XP
CPU:PentiumIII/1GHz以上(Pentium4/2.4GHz以上推奨)
メモリ:256MB以上
ビデオ:GeForce 2/RADEON(GeForce 4/FX推奨)
DirectX 8.1以降

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