School Tycoon[英](Riverdeep)

 本作は,今年(2004年)で創立6年めとなる米国のデベロッパ「Cat Daddy Games」が開発を手がける箱庭ゲーム。鉄道,空港など,世の中のあらゆる空間を題材に続々と制作される"Tycoon"シリーズ(厳密にはタイトル同士に関連がないものがほとんどなので,シリーズとはいえない)の中で,本作が選んだテーマは"学校"。
 テーマが学校とはいえ,校舎や学術関連施設だけでなく,さまざまなアトラクションなどが設置でき,やはり収益構造もキチンと考えてプレイする必要がある。本デモ版の制限は結構厳しく,本作特有の奇抜なオブジェクト群が軒並み使えないのがちょっと残念だが,通常のシムよりもさらに自由気ままな学生達をビシバシ指導してみたいという人は,一度試してみる価値はある。

 ゲームの進め方は,まずは学生達が集まる校舎を建設,そして先生を雇い,その後各種メンテナンス/アトラクション施設を建設するという具合。ゲーム中には地震,台風,竜巻などの災害も発生しプレイヤーを妨害するという点を見ても,システムやプレイ感覚は従来の箱庭ゲームと同様だ。

 そんななか,この作品を特徴づけているのは,先生の能力とそれに関連して上下する生徒達の各種パラメータだ。
 プレイヤーが先生を雇う場合は,候補リストに表示されるFun/Strictness/Skill/Salaryなどのパラメータを参考にする。要するにその先生の"厳しさ"や"人気"みたいなものを吟味する必要があり,それによって生徒の成長ベクトルが変わるという仕組み。実に現実"っぽい"設定として,"人気が高く技能が低い先生に教わった生徒は,学力が低くなる"など,個々の生徒,そして学校全体のAcademicsに影響するのが面白い。
 もちろん箱庭らしく,生徒が勉学に励む姿やゲーセンで享楽に溺れる様子,また"説教部屋"のような場所で補習を行う姿などは,見ているだけで楽しい。
 そのほか本作ではオリジナルのマイ学生を作成して実際に生活させることができるなど,製品版は,バリューソフト並の価格(19.99ドル)にしてはなかなか豪華な内容だ。

 デモ版には,基本的には"見るだけ"のチュートリアルと,レベルに応じたオブジェクティブが用意された「CHALLENGE MODE」と「INSTAND ACTION」が収録されており,両モード共に広大な農場の中にポツンと空いたマップでのプレイが楽しめる。
 プレイできる「Relaxing 1st Day On The Job」は難度が低く,必要な建造物さえ用意すれば,特別収支に目を配ることなく,格付けで星二つを得るというオブジェクティブは簡単に達成可能なはず。
 ショートカットの少なさからプレイ中ちょっぴりストレスを感じることもあるが,英語である点以外はそれほど難解な要素はない。箱庭ビギナーも挑戦してみるといいだろう。(Gueed)

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