日本ではエムスリイエンタテインメントから発売が予定されている,不可思議な世界のパノラマアドベンチャー「SCHIZM 2」。
「MYST」とよく似たタイプのアドベンチャーゲームとして,この手のアドベンチャーファンなら前作をプレイしたという人も多いだろう。わざわざUKデモと銘打っているのは案の定,北米版のタイトルがまるで違うからで,こちらは「Mysterious Journey II」となっている。なお,前作も「2」も,日本では「SCHIZM」のタイトルを採用している。
前作から360度のパノラマアトベンチャーだったが,移動方式スライド式のいわゆる擬似3Dであった。今回の「SCHIZM 2」はjupiterエンジンで描かれ,リアルタイム移動が可能となっている。ジャンルはSFのはずだが,デモ版はいかにもファンタジーな世界から始まる。ストーリーはオーストラリアのSF作家Terry Dowlingが手がけているらしいが,テキストアドベンチャーを期待してはいけない。
「MYSTクローン」とまで呼ばれることのある本作の特徴は,異常なほどの難度の高さ。「2」の難しさも見事なほどハチャメチャで,このデモ版をプレイすれば簡単に思い知ることができるだろう。幸いなことに本デモ版にはウォークスルーの書かれたテキストファイルが添付されているが,このウォークスルーを見ながらプレイしていてもなお,背筋がゾッとするようなパズルばかり。
いざ始めてみると,生まれて初めて「MYST」をプレイしたときの,あの手も足も出ない絶望的な感覚が蘇ってくる。歩けども歩けども何も起こらず,自信だけがみるみる失われていくのだ。実は,まず一番上のフロアに足を運んで王様っぽい人(?)と会わないと,何もできない仕組みとなっている。
デモ版では二つのレベルを収録。謎らしい謎は三つしかないのだが,ノーヒントで解こうとすると大変長く遊べるだろう。もちろん最初はウォークスルーなど見ないで楽しんでもらいたい。(Kawamura)
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