Medal of Honor Allied Assault:Breakthrough マルチプレイ専用デモ
(Electronic Arts)

 第二次世界大戦をテーマにしたFPS作品のなかでも,知名度とセールスならば文句ナシに"世界一"といえる「Medal of Honor Allied Assault」(以下,MoHAA)。開発・監修に映画「プライベート・ライアン」のスタッフを交え,兵士・兵器のモデリングからBGMに至るまでとことん"雰囲気作り"にこだわり,PCのみならずPS2などのコンシューマ機でも売れに売れた作品である。

 そんななか今回登場したのは,そのMoHAAの最新拡張パックとなる「Medal of Honor Allied Assault:Breakthrough」(以下,Breakthrough)のマルチプレイ専用デモ版だ。基本的なゲーム性はオリジナル版と同様,グラフィックスも今となっては少々粗く見えるQuake系エンジンによるものということで,正直"古めかしい"感は否めない。しかし,ゲーム起動直後のBGMを聞いた瞬間に「ああ,やっぱりいいな」とオリジナル版を始めて遊んだときの感動が蘇ってくるあたり,映画とコラボレートしている本作の底知れぬパワーが伺えるところだ。

 さて第二次世界大戦のあらゆるシチュエーション下を転戦していくのがMoHAAシリーズだが,Breakthroughでは,特にヨーロッパ戦線の口火を切る北アフリカ〜イタリアの侵攻作戦をテーマにしている。

 本デモ版で遊べるのはマルチプレイモードで,Breakthroughで追加される11の新マップのうち「Anzio」「Palermo」の2マップ。モードは,Free for AllやObjectiveなどお馴染みのものもあるが,やはり今作で追加された新モード「Liberation」を積極的に遊んでみるべきだろう。

 このLiberationモードだが,ルールは至ってシンプル。基本的にはチーム対戦だが,プレイヤーが敵に倒された場合,次にリスポーンするポイントが"敵の収容所"になるという点が異なる。もちろん収容所に入る時に武器類はすべて没収されており,そこから出るには仲間の救助を待つ必要がある。そして最終的にどちらからのチーム全員が収容所送りになった段階でゲーム終了となる仕組みだ(ゲーム終了時には"全員処刑"の小ムービーが……このあたりは少々演出過多気味)。
 このモードでプレイすると,最初の出撃地点が収容所(モードの意味を知らない人と思われる人が中でせわしなく動いていて笑える)。しばらくすると(大抵は)仲間が助けにきて,大きな音で警報が鳴り響き,収容所の扉がガガッと開いて兵士は戦場へ向かうことになる。これが単純なチームデスマッチに,いわゆる警泥("ケードロ",関西ではドロケーだろうか)的な要素を加えていてなかなか面白い。収容所が拠点の役割を果たすので,救出部隊を迎え撃つキャンプポイントを考えたり,仲間と共に大挙して収容所付近へと攻め込んだりと,ちょっぴり変わった趣向で対戦が楽しめるハズだ。

 リリース直後ながら,すでに世界中に多くのマルチプレイサーバーが設置してあるので,FPSファンなら一度試しておくといいだろう。
 ちなみにBreakthroughは,日本国内ではエレクトロニック・アーツより「メダル オブ オナー アライド アサルト:リロード セカンド」という名で,2003年9月25日に発売が予定されている。日本と欧米における拡張パック名の違いは,Spearheadが「リロード」,Breakthroughが「リロード セカンド」(版権の関係で,名前変更を余儀なくされたとか……)となっていることを覚えておこう。(Gueed)


キー操作

  • ゲームメニュー Escキー

  • 前後左右移動 W/S/A/D

  • プライマリ攻撃 左クリック

  • セカンダリ攻撃 右クリック

  • リロード R

  • アクション E

  • ジャンプ/立ち上がる Spaceバー

  • かがむ 左Ctrlキー

  • 走る/歩く切り替え 左Shiftキー

  • 次/前の武器 マウスホイールUp/Down

  • 武器をしまう Q

  • 武器の切り替え 1〜7

  • オブジェクティブ表示 Tabキー

  • クイックセーブ/ロード F5/F9キー

公式サイト 203MB
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