Rockstar Gamesの最新暴走ドライビングゲーム「湾岸Midnight Club II」のデモ版が登場した。このデモは早い段階からFilePlanetの有料会員向け限定で公開されており,やきもきしていた人も多かったのではなかろうか。ようやく誰もが遊べるようになったのだ。 「GTA III」などのバイオレンスゲームで知られるRockstar Games制作ということで,本作品もバイオレンス要素を含んだアナーキーなレースゲームとなっている。とはいっても人を轢けば轢くほど高得点! といった悪趣味な内容ではなく,あくまで荒くれ者の走り屋達による,ちょいと道交法を無視した本格爆走レースゲームなのである(人を轢くと豪快に吹っ飛ぶが)。 本作品のドライブ感覚は全体的に安定しており,アクセル全開でもなんとか直角カーブが曲がれたり,電柱などに激突してもあっさり電柱側が折れてしまうので運転に支障がない。リアルドライブシミュレータといえるほど精密な物理法則に則っているわけではないが,車に重さが感じられないほどチープすぎるドライブゲームでもない。このあたりのバランスが絶妙で,「レースゲームはまるっきり苦手!」という人でも,かなり熱いレースが楽しめる作りとなっている。
デモ版では,三つのステージの中からLos Angelesステージを収録(製品版ではパリと東京もある)。ほとんど街一つまるまる収録しており,ダウンタウンからハイウェイまであらゆるルートを自由に走り回れる。無我夢中で走っている最中はあまり目に入らないだろうが,よく見てみると街の情景の描き込みはかなりのもの。ロスに詳しい人がいたら,記憶を頼りにドライブしてみるのもいいだろう。 デモで使用可能な車種はMonstruo,Citi,Cohete(バイク)の3種類。一般車や通行人もいる,ごく普通の街を自由にドライブできる"Cruise",無人の街でライバル車とゴール目指して街中を走り回る"Circuit",同じく無人の街でライバル車を退けつつ旗を奪取してゴールポイントを目指す"Battle",そして一般車が普通に走っている街中で,ライバル車と共にチェックポイントからチェックポイントへ飛ばしまくる"Career"という4種類のゲームモードが楽しめる。マルチプレイにも対応。 ニトロを使った超加速が全ゲームモードで使えるほか,"Battle"ではさまざまなアイテム(?)が道に配置されている。坂をグイグイ登っていくシーンでニトロを使用してみると,すさまじいジャンプでライバル車の頭上を飛び越えたりもできる。意外なルートも隠されているので,探し出してみよう。 それにしても海外のタイトルで「湾岸」という漢字が堂々と入っているが,意味は通じているのだろうか。それ以前に,読めるのかが疑問だ。日本のこの手のドライブゲームの影響でも受けたのだろうか。(Kawamura)
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