「Lionheart:Legacy of the Crusdader」(BlackIsle Studios)

 「バルダーズ・ゲート」シリーズなどで知られるBlackIsle Studiosの,ファンタジーRPG最新作である本作。
 インタフェースなどの細かい部分では「バルダーズ・ゲート」シリーズのテイストを匂わせているのだが,舞台は「ダンジョンズ & ドラゴンズ」ではない。「Lionheart」というタイトルからも分かるとおり,獅子王リチャード1世と中世ヨーロッパがテーマ。とはいっても純然たる歴史モノではなく,主人公はリチャード1世の意思を受け継いだ勇者という設定だ。異種族や魔法,精霊なども登場するファンタジーRPGである。ストーリーは一本道ではなく,かなりのオープンエンドで自由な冒険が楽しめる。
 またマルチプレイモードを搭載しており,協力プレイが可能になっているが,基本的にはパーティを組まずに1体の主人公キャラクターのみを操作するシングルプレイRPGだ。ちなみにデモ版ではマルチプレイモードは体験できない。
 驚くべきはその難度で,今どき珍しいほど「初心者お断り」のヤリ応え満点なゲームとなっている。
 キャラクターメイキングからして複雑で,英語力とRPGに対する知識の両方がなければ,スキルシステムの把握すらできないだろう。最初は何体か用意されているデフォルトキャラクターに頼るといいだろう。
 さて,ゲームが始まると序盤からザコとの1対1の戦闘に肝を冷やし続けることになる。最初はクイックセーブ/ロードを多用し,どうしても勝てないと思ったら素直にキャラクターメイキングからやり直すことをオススメする。これを繰り返すうちに,難解なキャラメイクも少しずつ理解できるはずだ。序盤しか体験できないデモ版と割り切り,腕力や体力に限定して思いっきりパラメータを振り分けたほうが戦闘はラクになる。
 スキルを駆使するのも重要で,体力回復のみならず攻撃力の増強などは小まめに行っていこう。道の端々に落ちている青い玉を拾うとマナを回復できる(滅多に出てこない赤い玉は体力回復)。
 とはいったものの,このゲームのユニークなところは,「戦闘を行わなくても先に進める」という点。スニークというコマンドを使用すれば敵に気づかれずに移動可能で,NPCとの会話中にも戦闘を避けるための選択肢が用意されている。本作の当初のコンセプトは,「いっさい戦闘を行わずにクリアすることも可能」だったので,そういったプレイを試してみるのも面白いだろう。(Kawamura)


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