ロシアのデベロッパBurutが開発中のSF FPS,「Kreed」。今回リリースされたKreedのデモには,シングルプレイとマルチプレイがそれぞれ搭載されている。
シングルは,クリーチャー戦メインの"ARC OF SECRET LIGHT"と対人戦メインの"SKIRMISH IN HOLY CITY"という2ステージ,そしてムービーの"INTRODUCTION"を収録。マルチプレイはデスマッチ用の"Dungeon"と"Aspero"の2マップを収録している。"Aspero"とは,シングルプレイの冒頭の舞台でもある,宇宙で最も危険なエリアに迷い込んでしまった宇宙船の名だ。
さて,このデモから本作の評価を下そうとすると,ちょっと厳しいものにならざるを得ない。まさにDirectX 8世代のありふれた作品レベルで,これといって目を惹くゲーム性や技術があるわけでもなさそうだ。単に遅れてやって来たFPSといった感じだろうか。
難度は高めで,そこがある意味マゾ的に面白いといえなくもない。嬉しいことに最初からだいたいの武器を持っているので,初期装備のショットガン(これがまた話にならない)から,強力そうな武器にさっさと持ち替えたほうがいい。
敵のクリーチャー(最初に出てくるやつ)が口から吐き出す謎の玉(倒されるまで地面を転がりながらどこまでも付いてくる。幼虫?)がとにかくやっかいで,火炎放射器を手に入れるまでは駆除に苦労する。
マルチプレイではローカルとインターネットを介した対戦が可能。調子が悪いのか,単に誰もサーバーを立てていないのかは分からないが,リストが表示されるのを見たことがない(2004年6月24日現在)。
どうしてもマルチのマップで遊びたい人は,ひとまず自分でゲームを作ろう。スタートしたらメニューを開いてみると,"BOT ADD"という項目がある。これを選択すれば対戦相手BOTが出現するので,とりあえず遊ぶことは可能だ。
なお,フォルダ内の"config.ini"と"user.ini"という設定ファイルが読み込み専用となっているため,設定オプションの変更が保存されない。この問題の解決方法は,設定ファイルのリードオンリー設定を解除すれば良い。ただし試すなら完全に自力で理解できる人だけにしておこう。いずれにしろ自己責任でどうぞ。(Kawamura)
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