かつて「Enclave」という3DアクションRPGを開発したStarbreezeが,新たに世に放つ3Dアクション「Knights of the Temple:Infernal Crusade」。Enclaveをはるかに凌ぐ蛮性に満ちたムキムキアクションが繰り広げられる本作に,デモ版が登場した。
若く屈強な聖騎士Paulは,剣,戦斧,メイス,弓矢という4種類の武器を背負い,Adelleという聖なる力を持った女性をさらった邪悪なビショップに,一人立ち向かうのであった。という,いかにもファンタジーな物語が用意されている。中世ヨーロッパ風の世界で,剣を始めとする武器を振るい,暗殺者やデーモンといった闇の眷属で構成される敵をバッタバッタと薙ぎ払っていく。
三人称視点の剣戟アクションというのは別に珍しいジャンルではないが,本作のゲームシステムも既存の作品にだいたい順じている。攻撃ボタンを組み合わせるとコンボが発動し,新たなスキルを身に付けることでアクションが増えていく。
ほかにも青いバー(時間と共に回復)を消費して発動させる"Special Attacks"や,白いバー(敵を倒すと溜まっていく)を消費して発動させる"Divine Powers"といった消費技もあり,危機を回避する手立ては豊富に用意されている。これら特殊攻撃のキー操作が身に付くまでは戦闘で苦労するが,とりあえず回転斬り(Tab+E)と,回復(Space+W)くらいは最初に覚えておくといい。
デモ版では,"PETRA-The Lost City"という一つのステージを収録。人間の敵(暗殺者)しか登場しないが,まあハッキリ言って人間といえど相当強い。この先デーモンなんか登場した日には,どうなってしまうんだと心配になる。
本作の魅力は一にも二にもアクションで,そのダイナミックさを見るためのデモといってもいいだろう。さらにカメラワークがときどき感動的なくらい冴える瞬間があり,ドキッとするほどカッコ良いシーンがたまに見られる。
ところで,体力がギリギリになると急にレクイエムのようなBGMが流れて,「ああ,俺死ぬんだ……」という気持ちになってくる。なんか,この演出こそ本作最大の見どころなのではないかと思わせるほどハマっているので,ぜひプレイして死にかけてもらいたい。(Kawamura)
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