業界の常識を根本から覆す,革新的な技術で生み出されたFPSが登場! これに比べたら「Half-Life 2」や「DOOM III」なんて,時代に沿って生まれた当たり前のFPSとしか思えないかもしれない?
本作は,ドイツの「.theprodukkt」というグループが開発中のFPSで,"kkrunchy"という3Dエンジンで作成されている。
今回リリースされたβデモは,なんと約96KB(98304バイト)というサイズのファイル「pno0001.exe」ただ一つで動いている。ちなみにこれはforGamerの各記事に掲載されている,ほとんどのScreenshotたった1枚よりもはるかに小さいファイルサイズである。
ゲーム内容自体は文字通り一本道のFPSで,途中に落ちている武器を拾いパワーアップしつつ,ひたすら敵を排除して道を直進していく。敵の攻撃パターンが種類によって異なったり,扉を越えるたびにステージのグラフィックスが変化したりすることに,これほど感心(ある意味ドキドキ)してしまうゲームは久しぶりだ。
β版ということで1ミッションしか収録しておらず,ラストのステージでグルグル回っているオブジェクトの中に入ると終了する。敵の挙動もたまに変になることがあるが,このファイルサイズのショックの前には何もかも許せてしまえそう。
まあ,もちろんこのファイル内容は激しく圧縮しているらしく,ゲームの起動(生成といったほうがいいかも)には少々時間がかかる。実際にはなんと283MB前後で動作しているようだ。グラフィックスの質感はなかなかのもので,プレイするにはPCスペックがそれなりに必要となる。
ちなみに,「動作環境」は添付のreadme.txtをある程度尊重したものだが,実際はこんな高スペックは必要ないと思われる。必要メモリ512MBというのは,いくらなんでもジョークだろう。
思いっきり遊ぶためのデモではないが,ひたすら感心する技術デモとして,ぜひ多くの3Dゲームファンにプレイしてもらいたい。もしこのテクノロジーでCD-ROM1枚分のゲームを作ったら,一体どれほどのモノができるのか大変興味深いところだ。(Kawamura)
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