ロシアのデベロッパーNival Interactiveが開発し,国内ではイマジニアが販売を行う「イーサーロード2 日本語版」は,カードバトルとストラテジーを融合したゲーム。
本作は,Magic:the Gathering(以下,M:tG)の"デュエル"(1対1の対戦)システムをベースにそれを簡素化,さらにストーリーモードなどを追加してコンピュータゲームらしい味付けをしたタイトルだ。前作ではカードバトル系タイトルとしては異例のスマッシュヒットを飛ばしたこともあり,今作では若干のグラフィックスの強化やクリーチャー/スペルの追加などを中心にグレードアップが行われている。
デュエルの基本は前作と変わらない。お互いのエーテルを消費しつつ,クリーチャーの召還や各種スペルを用いて,相対するヒーローユニットのHPを0にすれば勝利というものだ(基本的なカードの種類や戦術は,以前forGamerに掲載した「こちら」の特集記事が参考になるだろう)。
M:tGと聞いただけでも二の足を踏んでしまいそうな"カードバトル"をテーマにした本作は,一度覚えてしまえば,美しいスペルエフェクトなどを楽しみながらプレイできるし,マルチプレイで見知らぬ相手とデッキ(好みのカードを組み合わせたもの)の良し悪しを競えば末長く遊べるタイトル。本作では,デュエルのみならず8人までのマルチプレイをサポートしており,さらに本家がレイティングシステム搭載の専用サーバーを用意しているので,このシーンは間違いなく盛り上がりを見せるだろう。
シングルプレイデモでは,チュートリアルモードと,キャンペーンシナリオの序盤の2マップ分が収録されている。
キャンペーンでは,前作でお馴染みの"活力"の種族ヴィタルでストーリーモードがプレイでき,マップに点在する敵とエンカウント方式でのデュエルを重ねながらレベルアップし,敵の拠点へ攻め込むというストラテジーが楽しめる。
一方,マルチプレイデモでは,マスターサーバーに接続したデュエルが体験できる。製品版での「ブラインド」や「ラウンドテーブル」機能も搭載されているが,舞台として選べるマップが2種類,使える種族が,ヴィタルとカオットの2種のみという制限がある。
シングルプレイデモも,マルチプレイデモも日本語版の最新バージョンの1.02。マルチプレイデモは,英語版マルチプレイデモ(Ver1.0)との対戦が可能なので,あまりバージョンを気にする必要はないようだ。どちらのデモも,チュートリアルモードが用意されているので,未体験の人もぜひダウンロードしてほしい。(Seal)
Etherlords 2 (C) 2003 Nival Interactive. All rights reserved.
Etherlords is a registered trademark of Nival Interactive.
Published in Japan by Imagineer Co., Ltd.
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