Judge Dredd:Dredd vs. Death(Vivendi Universal Games)

 「ターミネーター」や「マトリックス」,あるいは「Tron」といった往年の映画までもが続々とゲーム化されるなか,シルベスター・スタローン主演で1995年に公開された近未来SF映画「Judge Dredd」の原作小説が,FPSゲームとして登場する。2003年9月に,Vevendi Universal Gamesがシンガポールで開催したアジアプレス向けカンファレンス「Asia Games Summit」にて,プレイアブルデモの公開・配布が行われた次第だ。
 映画を見た人ならご存知の通り,本作の時代背景は核戦争後の荒廃した近未来の地球,そしてゲームは"住民総犯罪者"ともいえるメガシティ「メガシティ・ワン」を中心に繰り広げられる。
 プレイヤーは裁判官と警察官を兼務する特殊部隊「Judge Dredd」の一員として,街にはびこる犯罪者の摘発,逮捕,または射殺など"刑の執行人"として振舞うことになる。より詳しい今作のストーリーやバックグラウンドについては,「こちら」のプレビュー記事や「こちら」のレポートをご覧いただくとして,ここではデモ版本体の内容をサクッと紹介しよう。

 本デモ版には,ほぼ一本道のマップをいくつかのオブジェクティブを達成しながら進むStoryモードの「THE DOCKS」と,ギャングやアンデッドとのバトルロイヤルを楽しめるArcadeモード(それぞれRIOT!,ZOMBIE APOCALYPSE)が収録されている。本作の特徴ともいえる"敵をできるだけ殺さずに進む"という部分は前者で,後者では理性のタガを完全にはずして,重火器で思う存分暴れ回ることができるわけだ(ちなみに,ブリーフィングには"Lethal force has been sanctioned"とある)。

 Storyモードでは,街中をうろつく住民(みんななにかしらの"犯罪者なんだけど)を逮捕,射殺しつつ,細かいオブジェクティブを確認しながらマップを突き進む。
 インタフェースは,マルチプラットフェ−ムのタイトルらしくアイコンを中心にグラフィカルなものでまとめられており,キャラクタモデリングやマップのテクスチャなどのグラフィックスは中の上といったところ(雨が降っているシーンでは,画面全体がぼやけて,"FPS酔い"を誘発しやすい状況になることもある)。敵AIは射撃,散開,降伏などの豊富な動作パターンもっているものの,ぎこちないアニメーションはー世代前のFPS作品といった感じだ。
 ただ荒削りながらもゲーム中の物理エンジンはキチンと設計されているようで,主人公が持つ武器の爆発・炎上系攻撃を喰らった敵は,派手に吹っ飛び,段差があれば引っ掛かってずり落ちるなどの動きを見せる(当たり判定をもつ死体を撃つとあられもない方向へ移動するのはご愛嬌?)。本作のメインフィーチャーが犯罪者の摘発部分やストーリー性にあるにせよ,心地よい武器の使用感と相まって,かなり爽快なシューティングが味わえる作品に仕上がっているのは確かだ。

 Storyモードは3段階の難度が設定でき,おそらくはFPS初心者でも問題なく進める。打って変わってArcadeモードではほぼ「ヘッドショット必須」といった具合で,なかなかに手強い。"敵n体を何分で倒せるか?"といったルールでスコアも逐一残るし,何度も繰り返して遊べるだろう。(Gueed)

キー操作

  • ゲームメニュー Escキー
  • 前後左右移動 W/S/A/D
  • ジャンプ E
  • アクション F
  • 格闘 Q
  • ガスグレネード G
  • しゃがみ Crunch
  • プライマリ武器使用 左クリック
  • 銃弾タイプ変更 右クリック
  • 照準合わせ・ズームイン/アウト
  • センターボタンクリック
  • 武器変更 1:プライマリ武器 2:セカンダリ武器
  • オブジェクティブ表示 O
公式サイト 148MB
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