Devastation:Resistance Breeds Revolution シングルデモ
(Digitalo Studios)

 3月にマルチプレイ専用デモ(記事は「こちら」をどうぞ)がリリースされている「Devastation:Resistance Breeds Revolution」に,今度はシングル用デモが登場。ゲーム自体はすでに発売されているので,このデモが気に入った人はすぐにでも購入可能だ(ただし日本代理店は今のところなし)。
 第三次世界大戦で使用された核兵器のため文明と秩序が崩壊し,荒廃した世界が舞台という,いわゆる退廃的サイバーパンクの本作品。大企業が独占的な支配力を持ち,廃墟と化した街では私設警察などが我が物顔で振る舞っているという,暴力に蹂躙される社会となっている。
 プレイヤーは,こういった暴力的な支配からの解放を目的としたギャング団のメンバーの一人。この手の反体制派はあちこちに存在するらしく,プレイヤーはたびたび彼らと合流して共同作戦を展開していくことになる。
 「Devastation」はグラフィックスにUnrealエンジン,物理演算にKarmaエンジンを使用したFPSで,ゲーム中には3000種類のオブジェクトが用意されている。テーブル上の雑貨やら道に転がる空き缶などのゴミに至るまで,ほとんどの物が動かせたり壊せたりといった反応を見せる。そんな世界で構成されているのが本作の特徴だ。
 また用意された武器の種類がやたら豊富なのもウリの一つとなっている。拳銃やサブマシンガン,アサルトライフルといった基本的な銃器はもちろん,ショットガンや狙撃ライフルも数種類ずつ用意され,中には人間を一瞬で灰にするレーザーなども登場。このレーザーで,味方のNPCが次々と灰にされていくシーンなどは結構面白い(面白がっている場合ではないが)。
 デモ版では二つのステージを収録しており,最初から好きなほうを選択してプレイできる。"Urbia Territory"はオーソドックスなシナリオタイプのステージ構成で,ニ人の女戦士を引き連れて途中の敵を排除しながら突き進んでいく。彼女達の容姿がイマイチ残念な以外は,普通のシングルデモとして楽しめるだろう。
 面白いのは"Ginza Territory"。味方チームを引き連れて大勢の敵に挑むという,力押しの団体戦が楽しめるステージとなっている。というのも双方のチームにRespawn装置があり,プレイヤー自身や味方NPC,敵兵も含めて殺されてもすぐ復活できる仕組みとなっているのだ。敵のRespawn装置を奪取するごとに先のエリアへと進めるのだが,装置付近の攻防戦はまさに壮絶。「血は苦手!」という人にはオススメしないが,コンフィグの"Gore"レベルを高めに設定すると一面まさに血の海と化す。またいずれのステージも,プレイヤーは最初から豊富な武器を所有している。とくにGinzaステージでは,コブラキャノンやレーザーといった強力な火器を最初から惜しみなく使えるのが嬉しい。
 一流どころのタイトルと比べると動きにぎこちない部分も目立つが,この手の世界観やレジスタンスという設定に惹かれる人は,ぜひプレイしてみよう。(Kawamura)


キー操作

  • 前後移動 W / S
  • 左右移動 A / D
  • 武器使用 マウス左クリック
  • 第二武器,ズーム マウス右クリック
  • 使う,操作する E
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  • ジャンプ Spaceバー
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