Zanzarah:The Hidden Portal(THQ Deutschland)

 本作は,ドイツのソフトハウスFunatics Developmentが開発した三人称視点のアクションアドベンチャーゲーム。ちなみに,同社は知る人ぞ知る箱庭ゲーム「Cultures」シリーズなども手掛けているメーカーだ。2002年4月のドイツ語デモ版のリリースを経て,今回,待望の英語デモ版がリリースされた。

 Zanzarahは,フル3Dのアクションアドベンチャーゲームで,主人公となるのは18歳の少女。その彼女が(ストーリー上でも名前が付いていないようだ),18歳の誕生日に突如架空のファンタジー世界「Zanazarah」に迷い込んでしまう――,というストーリーラインだ。
 舞台となるZanzarahは,エルフやドワーフといった,ファンタジー世界ではもはやお約束ともいえる生き物が闊歩する世界。RPGやRTSゲームでしばしば題材とされる中世ヨーロッパ風のファンタジー世界とは少々異なり,キャラクターデザインやグラフィックスは,どちらかというと童話の雰囲気に近いかもしれない。

 プレイヤーは,三人称視点で主人公の少女を操作し,通りすがりのエルフなどと会話をすることで物語を進めてゆく。敵に(友好的なエルフなどもたまに戦いを挑んでくる)遭遇すると,淡くモヤがかかるホノボノとしたフィールドから一転して,対戦専用コロシアムのような場所に画面が移る。
 戦闘のシステムはFPSと同様で,カーソルキーとマウス操作にで戦うことになる。しかし,実際に戦闘の舞台に立つのは主人公ではなく,配下に従えた"妖精"なのだ。"デッキ"とでも言えばいいだろうか,主人公は常に5人の妖精を従えることができ,物語を進めるにしたがって,より強力な妖精を従えられるようになる仕組み。妖精にはレベルが設定されており,経験値を稼ぐことでレベルアップも重ねられる。
 FPSでの戦闘画面では,5人の妖精を同時に戦わせるわけではなく,キー操作により使用する妖精を切り替えて戦うことになる(キーマップの表記が,Next Fairy/Previous Fairyとなっているあたりが面白い) 。また,戦闘時に妖精に使わせるスペルなども用意。それも,常時発動型のpassive spellや攻撃時に発動するoffensive spellとキッチリ分類もされている,なかなか凝った作りだ。

 デモ版では,チュートリアル形式で進行する序盤のストーリーを楽しむことができる。キー操作,インベントリーのインタフェース共にシンプルで,初心者でも問題ナシ。妖精ならではの浮遊感溢れる戦闘シーンも悪くないが,やはり細部まで書き込まれた"童話の世界"ともいえる本作のグラフィックス/デザインを堪能してみてほしい。人懐っこいしぐさで和ませてくれる登場人物も一見の価値アリだ。
 なお,凝ったストーリーを持つ本作だが,自らのデッキを利用したマルチプレイ対戦も行えるので,ぜひトライしてみてほしい。

 

キー操作

    ●平常時
  • 前後左右移動 カーソルキー

  • ゲームメニュー Escキー

  • インベントリー表示 Enterキー


  • ●戦闘時
  • 攻撃 左クリック

  • ジャンプ,飛行 右クリック

  • スペル切り替え マウスホイール

  • 妖精選択 1〜5

  • 次/前の妖精 PageDown/PageUpキー

  • チャット T


OFFICIAL SITE

http://www.zanzarah.com/

193MB

DOWNLOAD

http://file.4gamer.net/old/store/demo/zanzarahdemo_english.exe