長い歴史を誇るコンピュータRPGの大御所,Wizardryシリーズの最新作「Wizardry
8」のデモ版がついにリリースされた。Wizardryは日本では大変人気が高く,コンシューマ用ゲームとして日本独自に進化してきたシリーズがあるが,本デモ版は,Sir-Tech
Canadaが開発した,本家本元のWizardry最新作のデモ版である。ローカスが作ったものではないので,完全な英語版そのままであることに注意。
本デモ版ではゲームの序盤と思われる場所での冒険をプレイすることができる。キャラクターはデモ版専用にあらかじめ作られており,ファイター,レンジャー,バード,モンク,プリースト,メイジの最も基本的な組み合わせの6人パーティのみが使用できるようになっている(スタート時のレベルは一律で5となっている)。ゲームを開始して少し動き回るとそばにいるモンスターと早速の戦闘となるので,ここで戦闘のコツなどを覚えておこう。
このデモ版での主な冒険の舞台は,山肌に作られた扉を開けて中に入ると広がっているダンジョンだ。複雑に入り組んでいるが,オートマップがあるので迷うことはないだろう。海外RPGの常として,歩き回っていると,現在のレベルではまったく歯が立たないような強敵に出くわしてしまうことがある。本デモ版においても,かなり強い敵が数種類いるので,こまめなセーブは欠かせないだろう。途中でNPCと出会うだろうが,彼はアイテムの売買などを行ってくれる貴重な人物(生物?)なので有効に活用したい。なお,このようなNPCに戦いをしかけることもできるようになっている。このデモ版で登場するNPCはさほど強くない。キャラクターのレベルが8もあれば余裕で倒せるだろう。
このデモ版でのボス敵にあたるモンスター(かなり強力だ)を倒した先の通路を抜けようとすると,「この続きは製品版で」のような注意が表示され先に行けなくなってしまうが,デモ版自体が終了してしまうことはなく,モンスターも一定の時間で再び登場してくるので,その後も引き続きプレイすることができる。心行くまで最新のWizardryを味わってほしい(ちなみに,このデモ版で育てたキャラクターを製品版にインポートすることは不可能とのことだ)。なお,キャラクター達がかなり色々なことをしゃべってくれるので,このデモ版をプレイするときは,ぜひスピーカーをONにしておこう。
とにもかくにも,もはや何年ぶりだか分からない本家本元Wizardryの最新作。ファンならぜひともプレイしてみるべし!(ちなみにストーリーは,キッチリとWiz7「CDS」から続いている)。

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