Solaris 104（Akaei）
ヨーロッパで2002年春にリリース予定の本作は，Apollo Entertainment Softwareが開発中の横スクロールシューティング。PCではなかなかめずらしい，というより需要があるのか定かではないこの"シューティング"というジャンルだが，本作も「R-TYPE」や「グラディウス」などに類似した王道をいく設計が逆に新鮮な作品。
ストーリーや時代背景は明らかにされていないが，雰囲気はSF風で，時代は近未来といったところ。ゲーム中の操作は，メニュー，プレイ共にオーソドックスかつシンプルな作りだ。
プレイヤーは，名前の入力，難易度選択，操作する機体を選択。機体はBOMBER（アーマー重視）/SCOUT（スピード重視）/FIGHTER（平均的な能力）の3種類から選択することになる（デモ版では，FIGHTERのみ選択可能）。
ゲームプレイはこれまたオーソドックスで，縦横無尽に襲いかかる幾何学的な敵キャラをただひたすら破壊していくのみ。自機は一撃では死なず，被弾すると徐々に減っていくシールドがなくなった時点で爆破するという仕組みだ。画面内にはかなりの（というより避けきれない）数の敵弾が飛び交うため，いわゆる"避けゲー"的なノリではなく，ストイックなシューター＆スコアラーな人にはオススメできない。
画面内のオブジェクトはすべて2Dで表現されているが，舞台となる宇宙や砂漠，そして敵キャラのビジュアルや被弾時のエフェクトはかなり気合が入った作りで，見る者を飽きさせない。実際には単調なゲーム進行だが，敵を倒すと出現するさまざまなアイテムやステージ間に挿入された凝ったムービーのおかげで，「次は何がくる？」という期待感を持たせる仕上がりになっている。
デモ版では，前述の"宇宙"と"砂漠"のステージ，そして第3ステージのボス戦の計3ステージが楽しめる。"名前入力"で気付いたかもしれないが，製品版ではセーブ/ロードもでき，じっくり腰を据えて遊べる作品になるようだ（インターネットを介してのハイスコア登録もできるとのこと）。ノートPCでも十分に動作するので，ちょっとした息抜きにもうってつけのハイクオリティな一本だといえるだろう。
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