コンシューマゲーム機ではお馴染みのゲームビレッジが,PCゲーム業界に本格的参入を図る。その第一弾となるのが,本作「Rally
Championship Xtreme」だ(国内では完全日本語版で発売する予定)。本デモ版では,最新型インプレッサを駆って,1ステージのタイムアタックのみを行うことができる。マシンセッティングなどは一切行えないようになっており,デモ版をスタートさせると,あとはプレイヤー名を決めて(プレイヤー名の入力も特に必要ない)「Play」ボタンを押すだけでいきなりゲームスタートとなる。
マシンがインプレッサなので,パワフルすぎて初心者にはマシンコントロールが難しい面はあるが(ハイパワー四駆の代表格だし),半面,豪快なドリフトなどをキッチリと決めることができれば,実に爽快な走行を楽しむことができるだろう。またコース脇の立ち木にぶつけたり岩にこすったりしていると,ドアがへこむ,ボンネットが開いてバタバタいうなど,受けたダメージはきっちり外観や走りにも影響を与えるようになっている。ひどいときにはスポイラーやタイヤが取れてしまうこともあるが,それでも続行できるあたり,実際のWRCのようで面白い演出だ。
また,走行に夢中になっていると気がつかないかもしれないが,背景がかなり美しく描写されているのにも注目してほしい。遠景の山々やコース脇の岩肌などが,実にリアルに描かれている。
先にも述べたが,本デモ版ではプレイヤーが手を加えられるようなところはほとんど存在しない。車種選択や,ギアの種類選択などのマシンセッティングは一切行うことができない。ちょうどゲームセンターのアーケード機でゲームを行っているような感じで,ここまで潔く何もできないと,"車を走らせることだけに専念させた"開発側の自信が伺えるようだ。とはいえ,連続してのゲームプレイまでもが行えないようになっている(ゲームが終了したらあとはリプレイを見るだけ。それが終わればデモ版自体が終了してしまう)のはちょっと面倒だが……。ラリーゲームのデモ版として,スピード感,爽快感ともにかなりのレベルになっている。ぜひプレイしてもらいたい作品だ。

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