本作は,セガがドリームキャスト(以下,DC)でコンシューマ業界で初めて大規模なネットワークを利用したRPGをリリースしたことで衝撃を与えた,あの「ファンタシースターオンライン」のPC版。言わずと知れた本作だが,DC版の発売から約一年が経過し,やっとこさリリースにこぎつけたPC版は2001年末の超期待作となっている。本作を発売するにあたり数々のイベントが催されたり,一般向けのβテストや体験会などが開かれたりと,発売前のプロモーション活動も頻繁で,セガが本作にかける意気込みが尋常ではないことを感じた人も少なくないだろう。世界観はもちろんSFで,長年引き継がれた「ファンタシースター」シリーズの血を脈々と受けついでいる。古くからのファンにはウレシイ演出だ。
本作は,母星の衰えで新たな惑星の開拓を余儀なくされた人類の物語。移住できる惑星を見つけ植民地化した7年後に,植民地の「惑星ラグオル」で謎の大爆発が起こり,移住民の第二陣のスターシップ「パイオニア1」の連絡が途絶えてしまう。
ハンターを営むプレイヤーは,この「惑星ラグオル」の有人調査を依頼される。オンライン上に集った仲間と協力して数々の冒険をこなしていくのだ。
秀逸なグラフィックスで描かれた画面は描画・エフェクト共に美しく,やはりコンシューマから受け継いだ完成度の高さとでもいおうか,安心感を漂わせる作りはさすがといったカンジ。
デモ版では,最初の冒険の舞台「森のステージ」(ボス含む!)でプレイを楽しめる。またシングルプレイだけでなく,インターネットを経由したオンラインプレイにも対応していて,ほかのユーザーとのコミュニケーションを楽しみながら遊べるのも嬉しい。また以前のシングルプレイ専用のデモ版とは違い,製品版と同様のキャラクターメイキングも可能で,顔や髪型,コスチューム,体型などを自由に設定できる。個性的なキャラクターで,オンラインプレイを楽しめるというわけだ。
なお,本デモ版では一定時間プレイすると自動的にサーバーから切断され,セーブファイルの保存も行われないとのことなので,くれぐれもボーっとしていないよう,ご注意あれ。またデモ版でオンラインプレイを楽しむ場合,デモ版の専用サーバーを使用するため,アクセスが集中するとつながりにくくなる場合もあるとのことだ。
もちろん製品版では,上記のような問題はない。デモ版で遊んでその面白さを確認したら,ぜひ製品版を購入して快適なプレイを楽しんでほしい。
|