FIFA Football 2003（エレクトロニック・アーツ・スクウェア）
世界で唯一「FIFA」の名を冠することを許されたEA SPORTSのFIFA公認サッカーゲーム最新版，「FIFA Football 2003」（国内での正式名称は「FIFA 2003 ヨーロッパサッカー」となる予定）。このプレイアブルデモが，わずか15.7MBという驚きのファイルサイズで登場。
「2002 FIFA ワールドカップ」は各国の代表チームを収録した国際試合主体の内容だったが，「FIFA Football 2003」は，各クラブチーム主体へと移行。世界の主要16リーグ，350以上のクラブチーム，8000人以上の実名選手（外見やモーションも本人そのもの）が収録される。欧州の名門クラブがヨーロッパ一の座を賭けて競う“Total Club Championship”が目玉だ。
チームプレイ，チーム戦術，プレイヤー能力の3点において強化されたAIで動くため，個々の選手たちの動きがリアルなんていうのは当たり前。選手全員のトータルな動きがリアルな試合風景を思わせる，キックミスやセットプレイの位置取りなどといった現実のサッカーらしい要素が，選手能力とともに大きく影響してくる。
また試合前後の光景，シュート後のReplay画面などはテレビ中継を再現した演出となっている。このときは選手の顔もアップで表示されるので，お気に入り選手のデザインの出来栄えなどをチェックしてみるのもいいかも。
デモに収録されているのは，スペインリーグのReal Madridと英国プレミアリーグのArsenalの一戦。Real Madridは，ご存知ジダンやフィーゴといった世界屈指のファンタジスタをゴロゴロ抱えるスーパースターチーム。一方Arsenalは，世界一激しいといわれるイングランドの中でも特にキック＆ラッシュのパワープレイで知られ，現在なんとプレミアで30試合連続不敗という新記録を樹立したチーム。稲本潤一がＷ杯直前まで所属していたことでも有名だ。どちらも，まさに世界最強のクラブチームといえる。
デモ版では試合時間をカウントする時計が猛烈な勢いで経過してしまい，ゲーム内の45分が実際には2分弱で流れてしまう。前後半を合わせても5分もかからないほどだが，それでもゲームの雰囲気を楽しむことはできるだろう。
なおゲームメニューのほとんどは使用不可能で，かろうじて“Select Sides”によって操作するチームをReal MadridかArsenalか選択することができる。キーボードのカーソルキー左右で選択しよう。あらかじめゲームパッドをPCに接続しておけば，2プレイヤーでの対戦または協力プレイも可能になる。どちらのチームも選択しなければCPU同士の試合観戦もできるが，やはり人間同士の対戦が一番面白い。
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