Deep Sea Tycoon（Anarchy Enterprises）
本作は，動物園からジェットコースターまで，世の中のありとあらゆる事象をモチーフにして続々とリリースされている，いわゆる"Tycoonシリーズ"の一つ。タイトルからも分かるとおり，本作の舞台はDeep Sea（深海）で，デコボコの深海を整地しつつ建物を建築し，観光客や住民の管理をすることで都市の繁栄を目指すことになる。開発元のAnarchy Enterprisesは，過去に月面入植シミュレータともいえる「LUNA：Moon Colony Simulator」という，本作とよく似たタイトルをリリースしている。LUNAの開発時と同様に，本デモ版はβテストという名目でバグの除去やパフォーマンステストなどを兼ねて登場したものだ。
深海という特殊な環境を舞台にしている本作だが，地上を舞台にした箱庭ゲームと同様に，建築や税収の確保などの要素はキチンと盛り込まれている。ゲームが始まると，都市の中枢部となるコントロールセンターを建てた後，その周辺に居住区と，そこに酸素や水（深海でもやっぱり水は必要）を供給する建造物を設置していく。都市の状況はコントロールパネルの"Environment"，"Comments"などで常に監視し，住民および，そこに住まう海洋生物のご機嫌をうかがいつつ発展させていくわけだ。
始めのうちは，デコボコ過ぎる海底の整地作業がメインになりそう。建物のオブジェクトが，地上を舞台とした箱庭ゲームのソレと比較してかなり大きめにデザインされているので，整地作業は結構忙しめだ。
建造可能な建物は，すべてSFの雰囲気たっぷりの幾何学的なデザインで，海面から漏れ出す太陽光を受けて美しくキラキラ輝き出す。深海にもかかわらず昼間はかなり明るく，建造物の内部でせかせかと動き回る住民の様子を楽しむことができる，夜になるとすべての建物から光が放たれ，美しくライトアップされた都市の風景も見られるぞ。深い海の底は鬱蒼としていて，どんよりとした気分になりそうだが，ポップ調の文字フォントやパネルインタフェースが，画面をグッと明るいノリにしている印象だ。
デモ版では，建造物の種類にかなりの制限が加わっており，住居やアミューズメント施設などの大半のものは利用できない。しかし，ゲームスタート直後からほぼ最大に近い資金を所持しているので，有り余る財力に物をいわせてガンガン建物を建造する楽しみ方はできる。建造物の説明部分のテキスト部分が壊れていたりとまだナニな部分は残されているが，タッチ＆トライでぜひ試してみてほしい。まだ作りは粗めだが，モチーフとデザインが魅力的なだけに，まだちょっと見づらい部分がある画面の調整やショートカットキーの配備などを行うことで化けそうなタイトルだ。
なお，開発元のAnarchy Enterprisesでは，本デモ版を遊んだプレイヤーからのフィードバックをぜひとも製品版に反映させたいとのことなので，公式サイトへ行ってコメントを残してみるのもいいだろう。
キー操作
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OFFICIAL SITE
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http://file.4gamer.net/old/files/demo/deepseatycoon_beta10.exe
