「カー・タイクーン 〜完全日本語版〜」は，1950年〜2006年までのアメリカ自動車産業を題材にした経営シミュレーションゲーム。プレイヤーは自動車会社の社長に扮して，自動車の開発，生産，販売を行い，より多くのシェア獲得を目指していく。プレイヤー自身が設計した独自の自動車を販売していくわけだが，それが沢山売れると町中を自社ブランドの車が走り回ったりするなど，細かい演出がユニークな"箱庭系"の作品である。
自動車は，ボディ，エンジン，インテリア，シャシーの4種のパーツを組み合わせることで設計する。パーツの組み合わせ次第で，自動車のコストや性能が決定されるわけだ。研究費を投じて高性能なパーツを開発すれば，より性能のいい自動車を設計できるようにもなるのである。ただプレイヤーは，市場のニーズに沿った自動車を開発していく必要があり，例えば，ガソリンの価格が安いときにはパワーを重視する傾向になったり，逆にガソリンの価格が高くなると燃費のいい自動車が売れるようになったりと，変動する顧客のニーズを常に意識しなければ，よい経営者になることはできないのだ。
加えて，自動車を売ってくれるディーラーの確保や，販売促進のためのサービス設定/プロモーション活動も大切な要素だ。販売店でニューモデルショーや芸能人を呼んでのライブなどを行って多くの顧客を集めれば，より多くの自動車を販売することができる。
さらに，ゲーム中にはライバルの自動車メーカー3社が登場し，それらとの開発/販売合戦を勝ち抜いていかなければならない。ときには産業スパイを使って情報を盗んだり，妨害工作を仕掛けて開発や生産を遅らせたりという要素も用意されている。
この体験版では，チュートリアルシナリオの「市場の獲得」と，1960年代を舞台にした「スポーツカーは人生のスパイス」の二つのシナリオを楽しむことができる。ゲームシステムは非常に単純明快で，さっと遊ぶには丁度よい内容。興味があるプレイヤーはさっそくダウンロードしてみるといいだろう。
キー操作
| （基本的に各種操作はマウスで行う） ヘルプ画面 F1 ズームイン/アウト ＋/− |
93.1MB
