Ball Adventures(A.S.K. Homework)

 毎年ポツリポツリとリリースされるピンボールゲーム。このジャンルは,宝石のような美しいグラフィックスと,特定のテーマを元にしたボールガイドやバンパーなどのオブジェクトが魅力。また,ゲームセンターなどでのプレイヤー視点を意識してか,2D(というか"ちょっと3D"というか)のタイトルが多いのも特徴の一つだ。

 そんな中,3Dグラフィックスを使用し,視点をグリグリ変えつつのフリップが楽しめるタイトル「Ball Adventures」のデモ版が登場した。「ピンボールなんてどれも同じ」なんて思っている人はちょっと注意してもらいたい。なにせこのタイトルは,Pentium III/800MHz,GeForce2 GTS以上を要求してくる,アクションゲームも裸足で逃げ出す(?)パワフルなピンボールゲームなのだ。しかも本デモ版には,美しいフィールドを舐め回すようなカメラ映像が楽しめる"ベンチマーク"まで付属しているときた。

 しかし,フィールド内のフィーチャーはオーソドックスなもので,プランジャーがないフリーの状態でゲームが開始する。左右のフリッパー幅は標準よりも少し広めに設定されているようで,難易度はちょっぴり高めだ。台の傾斜がキツイのかボールの移動速度がかなり速く,フリッパーでサイドからのボールをホールドするなどのテクニックは使えない。

 本作で特筆すべきは,通常視点/特別視点でそれぞれ5種,合計10種類も用意されている豊富なカメラアングルである。
 いうまでもなく,GeForceパワーを必要とするほど描き込まれたグラフックスは,ガラスの透明感や金属の質感まで,文句ナシの出来。ボールに至っては,鏡面反射するプレイヤーの上半身が確認できてしまうほどだ。その美しいフィールドを,上方視点やフィールドに近い視点,またボールを追従する視点などで楽しめるわけ。見ているだけで楽しいとはまさにこのことだ。

 デモ版には,「World War」という戦場を模したテーブルが収録されている。ところ狭しと戦車や爆撃機などが設置されており,プレイ中には,シリアスタッチだがどこか懐かしいチープなBGMが流れる。その中にキャタピラの駆動音や銃声,悲鳴といったエフェクト音がちりばめられ,戦場らしい空間を作り上げている。

 "高いスペックが必要"と書いたが,マシンが非力な人は解像度を下げてプレイすれば問題ない。ピンボールファンならずとも,一見の価値はあるだろう。なお,Escキーを押すと,即座にゲームが終了してしまうので注意のほどを。(Gueed)

2002 A.S.K. Homework.

キー操作

  • 終了 Escキー

  • ゲームスタート S

  • ボールイン Enterキー

  • 通常カメラ視点 F1〜F5キー

  • 特殊カメラ視点 F6〜F10キー

  • フリップ 左右Ctrlキー/左右Shiftキー

  •      (または,Zと/)
  • LCDディスプレイ移動 D

  • Screenshots撮影 Insertキー


OFFICIAL SITE

http://www.askhomework.hu/index_e.html

41.9MB

DOWNLOAD

http://file.4gamer.net/old/files/demo/ball_adventures_demo.zip