Colin McRae Rally3(Codemasters)[英語版]

 PC,コンシューマを含め人気のラリーゲーム"Colin McRae Rally"シリーズ。タイトルにもあるように,現役ラリードライバーであるコーリン・マクレー氏が監修しているWRC(World Rally Championship)をモチーフとしたラリーゲームだ。シミュレータとアーケードを融合した万人受けする味付けの挙動で,初代,2.0を含めて未だ人気のシリーズである。
 その最新作がColin McRae Rally 3なのだが,PlayStation2版,Xbox版はリリースされたものの,ことPC版に限っては発売日すら正式に決定していなかったという悲しい状況だったわけで,キリンのように首を長くして待ち侘びていたファンも多いのではないだろうか……そして待望のPC版CMR3のデモの登場である。デモ冒頭で大きく表示されるとおり,このデモは95%の完成度とのこと。残り5%でどのくらい変わるか分からないが,そのへんを踏まえてプレイしてもらいたい。

 使用できるマシンは,2002年までマクレーがドライブしていたフォード フォーカス RS WRC 02(ちなみにマクレーは,2003年にシトロエンに移ってしまっている……)。ゲームモードはシングルモードの"STAGES"で"1PLAYER"のみ選択でき,走れるコースは太っ腹な3コース。ターマックとグラベルがメインの"United Kingdom(UK)",スノー(雪道,アイスバーン)がメインの"Sweden",そして上り坂でブラインドコーナーありヘアピンが多い"Japan"の3コースだ。どれも特徴のあるコース設定でCMR3の出来映えを味わうには打って付けだ。やはりJapanが入っているというのは日本人としては嬉しいところだろう。

 気になる挙動については,噂通りのアーケード風。悪く言ってしまえば,最近のCodemastersの味付けそのものだ。コンシューマ機を先行させた時点でシミュレータ方向ではないと予想できたものの,マシンの浮いているような感じで接地感がかなり薄れているのは残念なところ。とはいえサスペンションがきちんと動作していたり,UKでの路面のうねり,Swedenでの雪の積もっている部分とアイスバーンの違い,Japanでの峠道を彷彿させるターマックなど路面の違いからくる挙動変化などはキッチリ再現され(ややオーバーではあるが),テクニカルなコース設計も手伝って楽しめる挙動となっている。
 注目したいのは,ドライバーズビューでプレイした場合の雨や雪のエフェクトだ。フロントウィンドウに当たる雨や雪が現実さながらにリアルで,とくにワイパーを動かしたときの振り払われた雨の描写や,ワイパーの当たらないところに徐々に雪が積もっていく様は必見。そういうエフェクトがあるのは分かっていても実際に目の当たりにすると「すげ〜」の一言だ。マシンダメージもリアル過ぎるくらいに壊れるので,この2点を観るだけでもデモをプレイする価値はあるだろう。

 各コースともデモ版としては比較的長くプレイでき,挙動,グラフィックス,サウンドの出来映えを味わうには十分なデモになっている。最初はちょっと気になった挙動も,何度もプレイしたら初代CMRを初めてプレイしたときのような気分を思い出し,リズミカルにコーナーを抜けていってみたり。最初はちょっとガックリきていたのだが,夢中になって3コースを走り回ってしまっていた。アーケード好き,シミュレータ好きと好みによって賛否両論ありそうな印象だが,それこそ,このデモを"何度も"プレイして自分で判断してほしい。そのためのデモなのだから。(UHAUHA)

キー操作

  • アクセル/ブレーキ ↑/↓
  • ステアリング左/右 ←/→
  • サイドブレーキ Spaceバー
  • シフトUp/Down Delete/Insertキー
  • カメラ視点変更 1
  • メニュー表示 Escapeキー
公式サイト 121.02MB
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