Bard's Taleといえば,当時はWizardryやUltimaと共に"RPGの御三家"と呼ばれていた人気RPGである。のちにファミコンにも移植されているため,古参のゲーマーなら一度は耳にしたことがあるはずだ。主人公が"Bard"(吟遊詩人)という,当時としては珍しいキャラクター設定を大きな特徴として,'80年後半から'90年の前半にかけて,次々と続編が制作された人気シリーズである。
本作は,Bard's Taleの"リメイク版"と報じられることが多いが,世界観以外は完全新作といえる内容だ。オリジナルが"一人称視点+エンカウント方式での戦闘"だったのに対して,こちらはやや俯角の高いディアブロライクなアクションRPGである。ゲームシーンからシームレスにムービーシーンに移行するなど,今では定番となったテクニックを駆使して現代風にまとめている。
ストーリーの進行はクエスト達成型となっていて,NPCとの会話に分岐を織り交ぜて退屈さは緩和しているものの,基本的にはオーソドックスなシステム。そのため懐古的なゲームかと少し不安になったが,召喚を駆使した戦闘部分はなかなか面白い。
プレイヤーが召喚できるクリーチャーは4系統16種類以上が用意されており,シチュエーションに合わせて最大3系統3種類のクリーチャーを率いることができる。戦闘型,戦闘補助型,ヒール型など種類は豊富で,召喚コマンドを発動すると,プレイヤーキャラクターが(詩人だけに)ハープを奏でて派手なエフェクトと共にクリーチャーが現れるという仕組みだ。
4系統のクリーチャー切り替えや種類の選択は,Shiftキー押下中のW/S/A/Dキーに対応しているので,召喚は[Shiftキー+A,A]や,[Shiftキー+W,S]という具合にシチュエーションに合わせて迅速に切り替えるイメージとなる。このコマンド体系はスペル選択や,Single/Dual Wieldといったコンバットスタイルの選択にも共通しているため,たった四つのキーで相当数のコマンドを操れる。プレイを重ねるうちに,ジワジワとプレイヤースキルの高まりを感じられる作りなのだ。
本デモ版に収録されているのは,本編ChapterVIの「Mountain Tomb」。簡単なNPCとの会話と,リスポーン(復活)を繰り返す敵との戦闘が楽しめる。
キー操作表に「左クリックで攻撃,右クリックで移動」と見慣れた表記があるが,本作には敵のターゲッティング機能がなく,戦闘はキチンと敵との間合いを計らないと攻撃が空振りしたりもする。最初は戸惑いとストレスがかなり大きいが,慣れれば一度の攻撃モーションで複数の敵を攻撃するなど,戦闘にバリエーションがつけられる。除々にいいシステムだと思えてくるから不思議だ。
■キー操作
■動作環境
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