MQ直撃取材で「ファークライ 日本語版」に触れてきた - 2004/02/25 23:45


ヴェールを無理やりはぎ取らせてもらった「ファークライ」

 2004年2月25日,後楽園にあるメディアクエストを訪れたforGamerスタッフは,厳重に保護された期待のFPS「ファークライ 日本語版」を実際にプレイする機会を得た。
 なぜ厳重に保護されていたのかというと,何やらいろいろな事情があり,とにかく社外持ち出しできない状況にあるらしいとのこと。
 「もしかして少しもローカライズ作業が進んでいないんじゃないの!?」などど危惧してもみたが,日本語化はかなり順調に進んでおり,メニュー周りはもちろん,ゲーム中のシステムメッセージや会話ログ,ムービーシーンの字幕などもすでに日本語表示されていた。これならば欧米版の発売後,日本語版もそう間を置くことなく登場するのは間違いないだろう。
 結局のところ,今回の取材では「取材禁止」の部分も多く,せっかくプレイしてきた割りには,あまり多くのところを伝えられそうにない。そんな中,一つハッキリとつかんできた情報がある。それは,「ファークライ」は相当にストーリー重視の内容となっているということだ。とにかく膨大なメッセージが用意されており,ゲームでは物語の展開が重要となってくる。





「ファークライ」は実はストーリー重視のFPSだった

 なにせこれまで,世界中のメディアでCryエンジンの性能と目を見張るグラフィックスばかりが取り沙汰され,実はストーリーに関してはあまり分かっていなかった本作。デモ版(詳細とダウンロードは「こちら」からどうぞ)にしても,いきなりボートの上にただ一人,拳銃1丁で傭兵がウロウロする島に殴り込むという,わけのわからないシチュエーションから始まるというものであった。
 とりあえず最初のストーリーは,主人公は自前のボートで海上の観光を案内するツアリストか何かで,とある行動力ある女性を案内してしまったことから,主人公も島でのイザコザに巻き込まれていくという話のようだ。それにしては主人公の銃さばきが巧すぎる気もするが,そこらへんはプレイしてからのお楽しみ。
 最初のチュートリアルステージは,主人公が例の迷惑な女性のせいで「うわ〜」っと海に飲み込まれてしまい,気がつくとどこか洞窟っぽい所。というシーンから始まる。洞窟を抜けるとそこは美しい島で,武装したテロリストらしい人でいっぱい。
 チュートリアルから敵はチェーンガンをぶっ放してくるわ,ロケット連打してくるわ,こっちも4駆の車両で暴走しなきゃいけないわで,なかなかハードな内容だ。お次のステージは朽ちた空母(旧日本軍のものらしい)に潜入し,いよいよ謎のテロリストとの戦闘は激化していく。
 あれもダメ! これも秘密! という手ごわいプロデューサーの目を盗み,実はこっそり後半ステージもプレイしてみた今日の取材。その結果分かったことは,いやもう笑っちゃうぐらい難しい展開が待っているということだ。もともとデモ版のリリース当初から難度の高さで話題になっていたが,後半はさらにエラいことになってくる。あれは是非,楽しみにしてもらいたい難しさだと言っておこう(もしかしたらバランス未調整だったのかもしれない)。

 さて,このたびストーリー重視ということが判明した「ファークライ」だが,なんとCD5枚組での発売になるとのこと。これは英語版も日本語版も同じで,相当なボリュームの物語であることがお分かりいただけただろうか。






オンライン化が絶望となった「Uru:Ages Beyond MYST 日本語版」の行方は

 せっかくメディアクエストを訪れたのだから,ほかの新作タイトルの話も聞かせてもらおうと思ったのだが,またも口をチルダ(〜)に結ばれっぱなしであった。
 そんな中,聞き出してきた「Uru:Ages Beyond MYST」について話しておこう。これは世界的な名作「MYST」のオンライン版を目指して開発されていたが,なんと今月になって,オンライン化を断念という悲しい発表がなされたばかり。その後はこれといった話もなかったのだが,本日その後の状況について聞いてきた。
 まず,「Uru:Ages Beyond MYST 日本語版」はその後も開発は進められており,きちんと発売されるとのことだ。もちろんオンラインベースではなくなってしまうので,その点は残念だが,タイトルの発売自体がお蔵入りとなることは免れたようである。

 これまでは,メディアクエストといえばシブいタイトルを堅実にローカライズしてくれる会社というイメージがあったが,「CALL OF DUTY」でメジャータイトルのローカライズも積極的に行ってくれる意気込みを見せてくれた。それが次の「ファークライ」にも受け継がれているわけだが,「今後もメジャータイトルをリリースしていく」とのことで,2004年内だけでもビッグタイトルを何本も予定しているらしい。
 具体的なタイトル名について尋ねると,あいかわらず口をチルダに結ばれてしまったが,なんせ発売予定のビッグタイトルが世界中で数多く控えている現状。どの作品が飛び出してくるのか,実に楽しみなところだ。(Kawamura)

「ファークライ 日本語版」の記事一覧は,「こちら」
「Uru:Ages Beyond MYST 日本語版」の記事一覧は,「こちら」

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