MMORPG「Horizons:Empire of Istaria」の7日間フリープレイが可能 - 2004/02/21 10:00


 先日βテストも終了し,本格的に稼動した「Horizons:Empire of Istaria」だが,Artifact Entertainment社による公式発表によると,韓国,日本を始めとしたアジア圏では別パブリッシャーのNC Softからサービス予定ということもあり,本国からのサービスは受けられないと発表。圏内で心待ちにしていたプレイヤーたちを落胆させた。しかし今回,公式サイト上からではないものの,7日間のプレイアブルアカウント,およびクライアントがダウンロードできるようになっている。これらは,FilePlanetの「こちら」からクライアント(964MB)をDownLoadしたのちに,CDキーを入手……という流れだ。ただし,アカウント登録時にクレジットカード情報が必要となっているうえ,本来は大手を振るって推奨できる行為ではないので,トライしてみる人はあくまでも個人の責任で行ってほしい。

プレイワールドであるイスタリアの特徴

 さて,改めて「Horizons:Empire of Istaria」の説明をしていこう。
 本作は,MMORPGプレイヤーならおなじみの「EverQuest」「Dark Age of Camelot」「リネージュ2」などに近い3DビュータイプのMMORPGだ。サーバープログラムに搭載されているRevolutionエンジンと呼ばれる機能がウリで,これにより,サーバーメンテナンスを必要としない世界の変更が可能となっているのが特徴だ。例えば,突如海底火山が噴火して海の真ん中に新しい島ができて世界地図が変化したり,地域による資源搾取量,天候なども自在に変化されられるわけだ。この機能により,開発側が意図的に空白地を作って,新しい冒険へと旅立たせるように仕向けたり,経済システムのバランスを変更して経済の循環を促すなど,プレイヤーの反応を見ながらイベントを進行させることが可能となっている。

 ゲームの舞台となるイスタリアについては詳しくは説明されているわけではないが,基本は中世ファンタジーをベースとした世界。プレイヤーはほかのプレイヤーと共に世界を混乱に陥れるモンスターたちを退治しつつ,武器防具などを初めとした道具を作成し,空き地に家を建築したり,果ては町を作ったりなど,文字通りイスタリアの住人となって生活していく。

プレイヤーキャラクターとしてドラゴンが使用できるという奇抜なアイデアで話題を呼んだ「Horizons:Empire of Istaria」。将来的にHighレベルのドラゴンは空を飛ぶことができるなど期待度は高い


 プレイヤーは,Human,Elf,Dwarfなどのオーソドックスな種族から,Fiend(鬼),Saris(猫人間),Gnome,Sslisk(トカゲ),Half-Giantなどのヒューマノイドや,通常のMMOPRGの世界ではイベントモンスターとして知られるDragonまで9種類の中から自分の分身となるキャラクターを作成できる。
 気になる職業についてだが,本作のキャラクターはAdventureとCraftの2系統の職業をそれぞれ一つずつ習得できようになっている。AdventureはいわゆるWarriorやClericなどを代表とする戦闘系,Craftは名前の通り生産系を意味し,この二つの職業にはそれぞれSchoolとSkillとさらに細かい設定がなされている。
 Schoolとはあまり聞きなれない言葉だが,これはいわゆる"Lv"のことで,経験値を一定量稼げば上がるもの。Skillは通常のスキルもしくは熟練度と考えてもらえばよい。例えばWarriorであるなら,WarriorのSchool(Lv)が5でSlashWeaponのスキルは……となるわけだ。また,職業はTrainerと呼ばれるNPCと会話をし,Skillが規定値以上あれば自由に転職できるので,その職業に疲れたら気分転換に別の職業を遊ぶといったことも可能だ。

 では,まずは戦闘系がメインであるAdventureから触れていこう。
 Adventureは,大まかに分けてWarrior,Scout,Mage,Clericの四つの基本職からスタートする。WarriorならSlashWeaponやCrushWeaponなどの武器系,ClericならLife(Heal),ScoutならBowというそれぞれのスキルが存在する。Adventureにおいては,NPCとの戦闘に勝利して経験値を一定量稼ぐことでSchoolが上がり,武器や魔法を使い続ければSkillが上がるという単純なものだ。
 ちなみにAdventureには上級職が存在し,例えばMageがMindとSummoningのスキルを特化させていくとSorcererになれたり,Naturalに特化すればDruidになれたりする。また,これとは別にWarrriorを育て,その後Clericに転職して両方の職業を育てたあと,この二つの職業が持つスキルを組み合わせることで上級職であるPaladinへと転職できるなど幅広い職業の選択肢が存在する。

 次にCraftスキルだが,こちらはいわゆる生産系である。Blacksmith,Outfitter,Scholarの3種が存在し,こちらもAdventure同様,SchoolとSkillの両方が存在する。ひと言にBlacksmithといっても,それはWeaponcraft,Lumbering,Woodworking,Metalworking,Logging,Fletchingなど,スキルの総称だ。こちらは,岩から鉱石を採取すればMiningのスキルが上がり,物を生産することでSchoolの経験値が溜まるという仕組みだ。
 職業による自由度は楽しそうではあるが,言葉の壁や気楽に話せる日本人が少ないことなど,少々ハードルは高い。もし,興味があったら,まずはFilePlanetの7日間無料アカウントで遊んでみるといいだろう。

 最後にもう一度。本作は,アジア圏ではNC Softが権利を持っており,北米版のパッケージなどを並行輸入して購入したとしても,実際にプレイできるかどうかは保障できない。試してみる人は,そのあたりのことは自己責任でお願いしたい。(Seirou)

「Horizons:Empire of Istaria」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」

(C)2003 Artifact Entertainment, Inc.

プレイヤーは,戦闘技能のほかに生産技能も持ち合わせることが可能。自分が目指す職業に合わせて,戦士なら武器を作成するためにBlacksmithを上げたり,魔法使いなら自分の使う魔法を作るためにScholarを上げたりするのが良いだろう

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