戦いと癒しのMMORPG「ストラガーデン」発表 - 2004/02/20 10:30


 2000年6月にフロム・ソフトウェアドワンゴが設立したフロム・ネットワークスが開発を手がけて,サミーがサービスインする「ストラガーデン」は,ポップな色使いと可愛らしいキャラクターデザインで女性にも人気の出そうなMMORPG。戦闘システムは,フィールドを移動しているときエンカウントして画面が切り替わるというシステムを採用していて,気軽に楽しめるのが嬉しい。このあたりは,開発チームが同じということもあって,クロスゲートと同様のシステムといえば分かりやすいかも。
 本作の最大の特徴はこの戦闘シーンで,移動先グリッドの指定や行動などのコマンドを30秒以内に入力し,その後に一斉に行動するという"ストラテジーRPG"のような感じで,移動をも含めた戦略性があるのがユニークなところ。なお戦闘フィールドには高低差があり,この位置関係によってダメージが変化するとのことだ。

●外観が大きく変化するキャラクターグラフィックス

 フィールドでの移動のシステム面もクロスゲートを受け継いでいる感はあるが,大きく進化しているのは,きちんと3D描画されていることだ。これによって街並みが視覚的に分かりやすくなるほか,キャラクターの外観も装備品によってさまざまに変化するようになっている。クロスゲートではあまり外観に違いが生じなかったので,その部分に物足りなさを感じていた人は,非常に満足いくだろう。この装備品には,一般的な戦闘時用だけでなく,クマぬいぐるみやセーラー服など,面白いアイテムもあるようだ。これらの装備品はトータルで2000種以上用意されるとのことだ。ちなみに,装備は,頭,顔,上半身,下半身,腕,足など16か所がある。
 キャラクターの外観も,基本パターンとなる16種類から選べ,髪型,髪色,肌色なども変更可能。このカスタマイズは1万6000通り程度になるらしいので,まったく同じキャラクターをゲーム内で見かけるということはほとんどないだろう。
 職業は盗賊(素早い攻撃が得意),戦士(防御力が高く前衛向き),格闘士(移動速度が速い),精霊魔道師(ダメージを与える魔法),黒印魔道師(ワナ魔法),守護魔道師(回復魔法)の6種類があり,ゲーム内での転職はできない。このうち面白いのは黒印魔道師で,これは戦闘フィールドにワナを仕掛ける魔法を得意とする職業。強力なボスモンスター戦では非常に有用となりそうだが,冒険途中での通常モンスターとの戦いで頻繁に使えるかどうかは未知数だ。





●ユニークなスキルシステム

 また,ゲーム中での移動以外の行動は,スキルを使うことが多いのも本作の特徴の一つ。戦闘時では武器スキルやダメージ魔法スキル,フィールドでは素材アイテムを集めるスキルなどがあり,これらのスキルは,それぞれの職業のスキルツリーに沿って習得していく。スキル習得は,モンスターから得られるアイテムなどが必要になり,また最終スキルと呼べるいくつかの強力スキルはそのうちの1種しか習得できないため,このあたりで個性を出していけるのかも。各キャラクターが習得できるスキルは約60種で,戦闘時にはそのうちの15種を厳選した"デッキ"と呼ばれるグループに登録してあるものしか使えない。デッキは複数作成できるので,相手にするモンスターや状況に合わせていろいろと変えていくというのが基本スタイルとなるようだ。武器とスキルの相性もあるようなので,効率のよい組み合わせを探すのも本作の楽しみの一つになるのかも。
 さらに,クエストなどを進めていくとボスモンスターに遭遇するらしく,そこでは大きめの専用フィールドへと移動して戦闘が開始される。このボスモンスター戦では,単に倒すだけではなく,指定エリアの占拠など,いろいろな勝利条件が設定される。この戦闘には30分以上かかることもあるらしいので,パーティ(5人まで)の連携をうまく取っていくことが肝要となるようだ。
 なお,クロスゲートのプレイヤーなら気になる"魂の飛び"については,用意していないとのこと。ちょっと嬉しいかも。





●資源採取に重要な資源庫システムと,育成可能なファミリア

 本作の世界には,ミクレンシア帝国(経済が発達),ロラン共和国(新興国家),ウィズニアム連邦(知恵の都と呼ばれる),ゴードゥ皇国(軍事国家),アルカマイア皇国(商業国家),ラデニウス示教国(宗教国家)の6国がひしめき合っていて,このうちゴードゥ皇国までの4国のいずれかにキャラクターは属することになる。この属している国というのは,単に形式上というわけではなく,素材の採取が行える"資源庫"の奪い合いに使われる。イメージで近いものとしては,ファイナルファンタジーXIのリージョンのようなものだ。資源庫の奪い合いは,基本的には5人対5人のデュエル(対人戦)で行う。1週間ごとにこの結果を集計し,ポイントが高い国がその支配権を得られるという仕組みだ。自国支配の資源庫にはタダで入れるが,ほかの国に属しているキャラクターはいくらかの利用料を支払わなければならなくなる。
 本作では,資源庫でのみ素材アイテムが入手できる。素材アイテムの採取をするときには,ただ見ているだけというのではなく,たまに"キン"と音がするのでそのタイミングで指定されたキーを押下すると,採取率が格段にアップするというシステムもある。これはパチンコでの"確率変動"のシステムに近いので,クロスゲートで飽きやすかった採取が,非常に面白くなるかも。
 クロスゲートでも必須となっていたペットは,本作ではファミリアと呼ばれる。ファミリアは一緒に戦って育成できるほか,合成のサポートもしてくれる。ファミリアがサポートして合成を行ったときには,通常ではできないアイテムが生成されたりするらしい。なお,ファミリアは他人に譲渡することができないので,自分でお気に入りのファミリアを捕まえなければならない。





 動作環境は,最終決定ではないものの,PentiumIII/500MHz,メモリ128MB,3D機能を持つグラフィックスと,ちょっと前のノートパソコンでも動きそうなものになるらしい。昼夜(2時間30分で1日)もあり,それに関連して出現モンスターが異なってきたり,クエストの発生条件が変わったりといろいろ変化をもたらすとのことだ。

 βテストなどの予定は,まず2004年3月中にクローズドβテストが行われ,その後,5月中には正式サービスが開始されるとのこと。オープンβテストは行われない予定なので,プレイしてみたい人は,ゲームの公式サイト「こちら」などにも注目しつつ,そろそろ開始されるクローズドβテストに応募してみるといいだろう。(Seal)

(c)2004 FromNetworks,Inc (c)2004 DWANGO Co., Ltd / Published and Distributed in Japan by Sammy



友達にメールで教えよう!
←Back to Daily News
←Back to News Archive