[GenCon SoCal 2004#08]Dead Man's Hand - 2003/12/17 22:37

西部劇風の本格的な3Dシューティングゲーム

 XboxとPCで2004年冬に同時リリースされる予定の「Dead Man's Hand」は,2000年秋にリリースした「Rune」以来という,Human Head Studios社の久々のタイトルとなる。西部のガンマン達を主人公にしたFPSで,Unrealエンジンを使用して開発が進められている。販売は,Atari社が手がける予定だ。
 なぜこのテーマのコンピュータゲームがGenConに出展されていたのかが不思議だが,ブース中央には何かのテーブルトークRPGが置かれたテーブルがあったので,Human Head Studios社内のファンが,出張名目で遊びに来ているのかとも思った。
 ともあれ,Dead Man's Handが一般公開されるのは始めてのことであり,Xbox版のみの展示ながらもゲームを確認できたのはありがたい。

 Dead Man's Handでは,プレイヤーはエル・テホンという名のさすらいの男を操作する。エル・テホンは,"The Nine"と呼ばれて恐れられた9人組みのギャング団の元リーダーだったが,ほかの8人の裏切りによって牢屋にぶち込まれてしまう。そこから脱出し,一人一人順番に制裁を加えていくというのが,Dead Man's Handの目的だ。
 ゲーム画面を見て気づくのが,画面上部にある点数。Dead Man's Handでは,迫り来る敵ばかりでなく,馬車から空き瓶に至るまでのオブジェクトにポイントがあり,それを撃ち抜いていくことでポイントが加算され,そのポイントが溜まったところで強力なコンボ技を使用できるようになる。
 Unrealエンジンに付属するKarma物理エンジンを使っており,敵が死ぬときに窓を突き破って落ちていったり,後退して椅子に倒れ込んだりするようなアニメーションが,スクリプティングなしで行われている。

 用意された20種類のマップでは,西部の町並みから酒場,そして鉱山などが描かれている。
 各ゲームは,ピストル,ライフル,ショットガンの3種の武器を,リストから一つずつだけ選択して開始する。また実際のアクションに入る前には,ポーカーを最大で5回プレイして,勝てば手持ちのAMMOが増えるというシステムも搭載している。

 もちろんマルチプレイヤーモードも搭載されていて,プレイヤーはThe Nineの9人の中からキャラクターを選択可能。それぞれに得意な武器や体力差などの特徴があるようだ。
 興味深いのがPosseモードと呼ばれているゲームで,プレイヤーのグループが小屋に籠城して,大挙して迫ってくる軍勢に対して,どれだけ長い間生き残れるかの時間を競い合うというマゾ的な内容。「明日に向かって撃て」や「ヤングガン」のような行き場のない感覚を楽しめるのだろうか?(奥谷海人)

© 2003 Atari, Inc. All Rights Reserved. © 2003 Human Head Studios, Incorporated. Dead Man's Hand and the Dead Man's Hand logo are Trademarks of Human Head Studios, Incorporated. All rights reserved. All trademarks are the property of their respective owners.


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