[TGS2003 #02]新発表盛りだくさん! スクウェア・エニックス「オンライン戦略発表会」#2 - 2003/09/27 02:16


→新発表盛りだくさん! スクウェア・エニックス「オンライン戦略発表会」#1は,「こちら」

 さて,同社の新作の発表を担当したのは,スクウェア・エニックスの執行役員を務める齊藤陽介氏。まずは新作を紹介するムービーが上映された。
 といっても,最初に紹介されたのは「アンブロシア オデッセイ」という,PlayStation2用オンラインアクションRPG。これはこれで面白そうなのだが,forGamerはPCゲーム情報サイトなので,スルー。続いて紹介されたのは,「フロントミッション オンライン」(仮称)だ。
 フロントミッションといえば,コンシューマで人気のシミュレーションRPGシリーズ。2003年10月23日には最新作「フロントミッション ザ・ファースト」がPlayStation2で発売されることもあり,これもPS2だけでの発売かと思いきや……配られた資料には「for PlayStation2 & Windows」との文字が! これは気になると思い発表会後にスクウェア・エニックスの広報の何人かに話を聞いてみたのだが,……本作(のWindows版)については,現時点ではいっさい何も語れないというつれないお返事。まぁ詳細が入り次第続報をお届けするので,お楽しみに。

 このあと携帯電話(次期"FOMA")向けのドラクエ&FFの話などがあり,最後にPCタイトルの順番が回ってきた。
 まず紹介されたのが,「クロスゲート」(当サイト内の記事一覧は,「こちら」)だ。といっても,ご存じの通り新作タイトルではなく,2001年から続く人気MMORPGである。じゃあどういう発表かというと,同作のプレイヤーが全世界で1000万人(!)を突破したことを記念して,2003年11月6日にわずか2980円という価格で「クロスゲート プレミアムバリューパック 疾走、ヤンキー魂。付き!」を発売するというのだ。
 ちなみにプレイヤー(会員)が1000万人というのは誇張ではないようで,表(画面上段左)を見ての通り,なんと中国だけでも1000万人を越えそうな勢いなのである。2003年9月現在で,有料会員1140万人だというから,1200万人を突破するのも時間の問題だろう。
 しかしながら,残念なことに,日本では伸び悩んでいるのが現状だ。そこで,この思い切った低価格での再発売となったわけである。しかし価格だけ見ると,同作の入門バージョン「今日からはじめるクロスゲート」と同じだが,本作には機能制限はない。それどころか,クロスゲート本体(8800円)はもちろん,パワーアップキット(5800円),さらにタイトル通り「疾走、ヤンキー魂。」のクライアント,さらには「コスモぐらし」のデモ版と「JUNKMETAL」(後述)のデモムービーまで同梱されているという超豪華パッケージなのである。
 ちなみにクロスゲートには,近々「パワーアップキット2」も発売される予定である(しかも広報小林氏の話では,「パワーアップキット2でまたかなり進化しますよ! ご期待ください」とのこと)。まだまだ進化を続ける現役人気MMORPGが,オマケ満載で,2980円(もちろん月々の利用料は別途必要だが)。これはかなりお買い得だといえるだろう。

 次に,「疾走、ヤンキー魂。」の紹介もあったが,とくに新情報はなかったので,省略。
 最後に紹介されたのが,本邦初公開の,「JUNKMETAL」(ジャンクメタル)である。これは,ひと言で表現するなら,3D SF MMOFPSといった感じ。……これじゃあまりにも分かりにくいので,もう少し噛み砕いて説明すると,3Dで描かれたSF世界で,ロボットに乗り込んで,敵勢力(基本的にほかのプレイヤーが操るロボット)とバリバリアクションで戦うMMOゲームだ。本作については,別途記事を準備中なので,もうしばらくお待ちを。

 さて。このあとPCタイトルだけ集めたムービーが流されたのだが,そこにはなんと,まったく説明のなかったタイトルの映像も入っていた。一つは,おそらく「これ」と思われるサッカーゲーム(しかし,かなり進化しているようだ)。もう一つは,どうやらゴルフのゲームだ。そしてもう一つ,ファンタジーRPGとおぼしき映像が……。このムービーはのちほどforGamerにUpする予定なので,自分の目で確かめよう。

 発表会はこのあと,ソニー・コンピュータエンタテインメントの佐伯雅司氏,インテルの吉田和正氏,NTTドコモの夏野剛氏が壇上に上がり,順に挨拶をした。
 全員社長クラスの人なので,まぁ,その手のお話が聞けたわけだ。forGamer読者には釈迦に説法なので割愛するが,個人的に面白かったのは,佐伯氏が"ゲーム遊ぶならPlayStation2とテレビが最高"と語り,吉田氏は"PCのハイクオリティな画面でゲームしよう!"と語ったあと,NTTドコモの夏野氏が"プラットフォームの共存"を謳って,見事にオチが付いたところ。最後の写真撮影時にはスクウェア・エニックスの和田社長を交えて4人で握手するシーンも見られたが,(話の内容の割には)全員笑顔がサマになっているところは,さすがお偉がた,といったところだろうか。(Iwahama)

「クロスゲート」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」
「疾走、ヤンキー魂。」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」

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