エバークエストの翻訳にアノ人が……! - 2003/09/12 19:18


 英語版では"Lost Dungeon of Norrath"という拡張パックも発売され,いまだ人気の衰えることを知らない「Everquest」(EQ)。国内ではソニーコミュニケーションネットワーク(SCN。というか,言うならばSo-net)が,大資本ソニーグループのパワーをもって日本語版を運営している。
 2003年2月からサービスを開始して怒涛の勢いで拡張パックを日本語化し続け,この9月25日には,かなり新しめの拡張パック「The Planes of Power」の日本語版を発売,ほぼ英語版に追い付くことになる。筆者も相変わらず飽きもせずにプレイし続けて,RAID(*)に明け暮れる毎日だ。

(*)RAID:"数パーティー規模での侵攻"[Kenji氏の用語集より]。語弊を承知で言えば,大人数で無茶苦茶強いモンスターを倒す,一種の大人数イベント

 EQの3大要素といえば,戦闘とMob(=モンスター)とアイテムであることは筆者もまったく否定しない。人によっては悪い方向に働くことも多々あるが,逆にそれが面白いと感じるプレイヤーなら,きっとワクワクするような毎日が送れることだろう。
 RAIDというのは,言うならばその3大要素の部分"だけ"を抽出してプレイしているわけだが,RAIDを行うギルドメンバーと共にRAIDを行う特定のゾーンの行き来を繰り返していると,ある日フッと「あれ?」と思うことも多い。久しく行ってないゾーンに行ったら見知らぬNPCが立っていたり,知人のクエストHelpに行ったときにNPCが以前と違うセリフをしゃべるのを目撃したり。挙句,数日ぶりにLoginしたらゾーンが増えてるのに気づいてみたり。
 ゲーム全体の極一部を楽しんでいて,そういう大きいことにまったく気づかないというのもメディアとしてお恥ずかしい話なわけだが,先日気付いた某EpicクエストのNPCのセリフは,明らかに違った。クオリティをFixしたとか間違った表現を直したとかそういうレベルの話でなくて,なんかこう,質が全然違うのだ。記憶にあるNPCのセリフとも全然違う。明らかに"何か"が変わったとしか思えない。

 かつてEQ日本語版のサービスが始まる前に,その心意気を聞かせてもらったプロデューサー柿添氏(あぁ,もうあれから半年以上も経ってるんですね)。彼に久々に連絡して,雑談の合間に聞いてみようと思って軽い気持ちで聞いてみたら,驚くべき事実が……。

 翻訳の正体はなんと,かの著名な作詞家「松本隆」氏。氏が,そのクエストのNPCの翻訳を担当したというのだ。なんと豪華な翻訳者だろう。しかも驚くべき点はそこにとどまらず,
・氏はかなり重度の(?)EQマニアである
・EQの話が始まると止まらないらしい
・日本語版では2Accでブイブイ
(古い)いわせている
・氏が翻訳したNPCのセリフは,筆者が見たEpicだけでなく,多岐に渡っているらしい
とのこと。柿添氏は多くを語ってはくれなかったが,松本氏が本当に"EQマニア"なのだとしたら,もしかしたら翻訳は松本氏のほうから申し出したりとかいうこともあるかもしれない。

 久々にEQで面白いネタを発見したので,まずは読者のみなさんにお知らせした次第。この話,裏がいろいろと面白そうなのでちょっと突っ込んでみようかな,とも思っているので,できるかできない分からないけれど乞うご期待,ということで。(Kazuhisa)


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