「眠らない大陸 クロノス」のアジア大会「Cronous World Championship」（以下，CWC）を二日後に控えた本日，東京渋谷の「ワールドスポーツカフェ東京」にて，ゲームオンスタッフと同大会の参加プレイヤーによる前夜祭が開催された（CWCをまだ知らないという人は，当サイト内の「眠らない大陸 クロノス」特設ページの「こちら」をチェックすべし）。
　会場となったワールドスポーツカフェ東京の店内は，メジャーリーグやNBA，NFLといった海外スポーツの有名スターの写真でいっぱい。そんな店内で，まさに"ゲームのアジア大会"ともいえるクロノスのプレイ映像をそこかしこのモニターで流すという演出のなか，プレイヤーとゲームオンスタッフによる賑やかな会が催された。

　さて，日・台・韓・中の4地域で争うこのCWC。もちろん焦点となるのは"どの地域が強い（もしくは有利）か？"というところ。ゲームオンのクロノスプロデューサー神津氏によると，韓国ではPC-VAN（日本でいうネットカフェ）を利用して，24時間ぶっとおしでの"クロノス合宿"が組まれるなど，かなりの力の入れているとのこと。
　しかし，実は最も気合が入っているのは台湾プレイヤーだ。
　ご承知のとおり，台湾は中国との関係など，国際的に非常に微妙な位置に立たされている。それを考慮して，今回のCWCでは台湾プレイヤーキャラクターが背負う"国旗"が変更されるというハプニングがあったわけだが，それがかえって，台湾プレイヤーの心に火をつけてしまったのだ。ただでさえ，台湾でサービス中のMMORPGのなかで「クロノス」はNo.1の会員数を誇るタイトル。前評判と盛り上がり具合だけでも，韓・台が日本を大幅にリードしているといっていいだろう。

　しかし，もちろん日本チーム（別にチームじゃないんだけど）も負けていない。
　本日の前夜祭には，クロノス日本代表リーダー6人の一人，鬼影氏も来場。同じく会場に訪れていたゲームオンCEOのキム・ジョンシン氏に「絶対日本優勝しますよ！」と約束している場面も見られた。
　前夜祭の途中，壇上でスピーチしたキム氏は，

「私は韓国人だが，10年以上も日本に住んでいる。そのこともあり，正直，CWC大会ではぜひ日本チームに優勝してほしい。ぜひ！」

　と語るほど，日本に肩入れしてくれている。またそれだけでなく，今回の発表では，日本プレイヤーのやる気をいっそう高めるがごとく"賞金の追加"も発表された。以下に詳細を記載しておこう。

■CWC優勝：4000ドル
■日本代表1位：2500ドル（←これは今回新たに追加された賞金）
■各クラス1位：それぞれ5万円

　上記を見れば分かる通り，なんと6人のプレイヤーに賞金が与えられる（余談だが，優勝の副賞には当初"バイク"が用意されていたとのこと。しかし，ゲームオンの広報山本氏の「私，免許持ってません」のひと言で，現金になったとか）。
　神津氏曰く，

「（日本人の）CWC優勝者の韓国移動費などは，もう予算に組み込んじゃいました。だから，頼むから優勝してください（笑）」

　とのこと。神津氏は，日本代表のCWC優勝しかアタマにないわけだ（笑）。

　そもそも，このCWCの開催は神津氏に提案で実現したものらしい。神津氏は，開発元のLizard Interactive社の社長（たいへんな"お酒好き"だとか）を，なんと韓国の居酒屋（!?）でクドき落とし，どうにか開催に漕ぎつけたという。日本代表メンバーは，日本の看板とともにキム，神津両氏の意地を背負って戦うことになるわけだ。

　そんなこんなで，会場はプレイヤー同士の楽しい歓談（戦略会議？）のなか終盤へ。会の最後には，クロノスに登場する合成アイテムやデイバインアイテムをかけたプレゼント抽選会も開催された。

　……とその間，筆者はCEOのキム氏とペチャクチャ話していたわけだが，キム氏が一番気にしているのが，大会中の"プレイヤーの体調"だそうだ。
　なにしろこのCWCは，総プレイ時間が30時間。実際に対戦を行うPKパートまで，実に21時間ぶっ通しでプレイすることになる。プレイヤーは，キム氏の「プレイ前にありったけの食料を用意しておいてくださいね」という助言を守って，しかし気合を入れてプレイしてほしい。

　さていよいよ二日後に迫ったCWC。参加プレイヤーの準備は万全だろうか？
　当日の模様は，クロノス公式サイトにてストリーミング放送が行われる予定。この日だけは，すべてのMMORPGファンはこの大会に注目してほしい。参加プレイヤーは「こちら」に用意したCWCに向けた当サイトのクロノス攻略ページをチェックするなどして，大会に備えるべし。（Gueed）

→当サイト内の「眠らない大陸 クロノス」特設ページは「こちら」