先日「こちら」のNewsで，ハドソン社内のテストサーバーにおいて，MMORPG「ResonanceAge」（以下，RA）の2番めの"Age"「WarAge」（ウォー・エイジ：戦乱の時代）が先行で導入されるという話をお伝えしたが，本日（2003年5月22日）より，一般のプレイヤーが参加しているβテストサーバーでもWarAgeが導入されることになったので，あらためて紹介しよう。

　と，その前に，ごくごく簡単にRAのおさらいを。RAは，「EverQuest」タイプの3DRRPG。RAの最大の特徴は，タイトルにもなっている五つの"Age"（時代）の存在だ。Ageが違うと，単にマップやNPC，モンスターが違ってくるのは当然として，なんと，ゲームシステムまで違うのである。
　極端にいえば，RAは，五つのMMORPGの集合体なわけだ。単なる五つのMMORPGとの違いは，キャラクターを共有できるということ。あるAgeでキャラクターをレベルアップし，また別のAgeでほかのプレイヤーと戦う，なんてことができるわけだ。

　さて，本日βテストサーバーに新しく導入されるWar Ageは，名前の通り，至る所で戦争が行われている物騒な時代。既存のPresent Age（プレゼント・エイジ＝現代）の10年後に当たる時代だ。War AgeがPresent Ageと異なる点を列挙すると，

・対人戦闘が可能に……ビスクかエルガディン，またはフリーの3勢力に分かれて，敵対勢力のプレイヤーキャラクターとの戦闘（RvR＝Realm vs Realm）が可能になった。1対1の戦いはもちろん，ときには数百人同士の大規模戦闘も起こるようだ
・マップ及びNPCが変化……ビスクの街は瓦礫と化し，逆にエルガディンが巨大な街へと発展している。NPC達の立場も大きく変化しており，中にはすでに死亡しているものも……
・マップ数が12から39に増加
・スキル上昇率の変更
・技や魔法のバランス変更（対人戦向けに調整）
・モンスターの追加
・イベントの追加
・敵に倒された場合，ヌブールの村で生身の体で復活（所持品はすべて失う）

　とまぁ新データ満載で，ボリュームでいうと，これまでの約3倍にもなるようだ。

　RvRの目的は，WarAgeの世界に点在する「砦」を少しでも多く自軍の勢力下に置くこと。というのも，この時代では空中を漂っている魔法石ノア・ストーンが，砦の支配率の高い勢力に引き寄せられるからである。なお，どこかの軍の本拠地にノア・ストーンが到達したとき，奇跡が起こるといわれている。
　プレイヤーキャラクターは，敵軍のキャラクターを倒すことで，ポイントを稼ぐことができる。また逆に，逆に敵に倒されてしまうと，ポイントを失ってしまう。このポイントを溜めることで，階級が上がっていくというシステムだ（ただし，フリーの場合は階級は存在しない）。

　このWar Ageへ移動するには，ヌブールの村の長老Enosから装備アイテムの「Moras」をもらい，村の片隅にあるアルターに入ればいい。なお，Present AgeからWarAgeへお金以外のアイテムを持ち込むことはできるが，持ち帰ることはできないので，注意しよう。
　ところで，今回のWarAge追加サーバーパッチについて，ハドソンから
「今までのテストで指摘されていたチート（不正行為）に関する問題も，可能な限り手を尽くしました」
とのコメントをいただいた。我々の想像以上のペースで進化していくRA。目を離すヒマなんて，与えてくれないようだ。（Iwahama）