[E3 2003#079]あの高難度アクションを3Dで堪能「Prince of Persia:The Sand of Time」 - 05/18 00:58

 「Prince of Persia」(以下,PoP)といえば,1989年にBroderbundより,MS-DOSなどのPC向けに発売された2Dアクションゲーム。「跳ぶ,掴まる,ぶらさがる」程度のシンプルなアクションのみでトラップ満載のダンジョンを駆け巡るということで,当時から難度の高さには定評(?)があり,しかもその世界観やストイックなゲーム性からかなり人気を博したタイトルだ。

 E3 2003のUbiブースで見られたのはその最新版,「Prince of Persia:The Sand of Time」(PoP)だ。実はPoPが3D化されたのは今回で二度目。一度目は「Prince of Persia 3D」という名で登場し,日本国内ではメディアクエストより完全日本語版が発売されている。

 さて,薄絹のスカートを履いたコンパニオンを横目で見つつ早速チェックしてみたが,おそらくデモプレイを見た人のほとんどが直感で"面白い"と感じられる出来映えだと思う。筋力・跳躍力共に大幅に増した主人公が,砂漠の宮殿を舞台に大暴れしているではないか
 オリジナルにも存在した「掴む,ぶら下がる」などはもちろん,勢いをつけて地面と直角の壁を走ったり,梯子に足を掛けて滑り降りたり,壁から突き出たバーに掴まりグルグル勢いをつけて(大車輪?)高い位置へ飛び移ったりと,とにかくハチャメチャに暴れ回ることが可能なのだ。
 さらにアーバンチャンピオンを彷彿とさせる(乏しいアクションの)戦闘も,大幅に変更。アラビアらしい半月刀でただ敵を切りつけるだけでなく,敵の目の前でトーンとジャンプして,軽く切りつけながら敵の後方に着地,そのあと連続切りで倒すなどの多彩なアクションが可能になった。

 ところで気になる難度だが,幸か不幸か(?)……そのまま受け継がれているようだ。ただし今回は救済措置が用意されている。ゲージが貯まっている間だけ数秒単位で時間が巻き戻せるようになったのだ。
 ストイックなゲーム性を期待しているファンには無駄な機能かもしれないが,個人的には,これはこれでアリではないかと。本作はかつてのPoPではなく,美しいグラフィックスで作られたコンシューマライクなエンターテイメントソフトである。面詰まりで苦しむような経験は必要ないのだ。

 Ubi Softブースにはコンシューマ版デモしか用意されていなかったが,後でスタッフにコソッと聞いてみたところ,3月をメドにPC版を発売予定とのこと。後ほど直撮りムービーもUpする予定なので,お楽しみに(というかこのムービーは必見かも……)。(Gueed)


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