新MMORPG「ミュー」追加情報 - 04/21 18:29


 ゲームオンは,韓国のWebzen社が開発したMMORPG「MU Online」を,「ミュー 〜奇蹟の大地〜」(以下,ミュー)として日本でもサービスすることを発表した(「こちら」のNews参照)。

 ところで韓国で最も人気があるMMORPGといえば,NC Soft社の「Lineage」(リネージュ)だ。Lineageはもう国民的遊技になった感があるため,この地位は当分の間揺るぐことはないだろう。そこで激しくなるのが,2番手争い。こちらはもう,純粋に内容の勝負となる。
 さて,現在韓国で2番手争いをしているMMORPGの中でも,とくに最近強いのが,このMU Online(同時接続者数では世界一になった,なんて噂も)。NC Soft社のKim社長をして「2DオンラインゲームにはLineageがあり,3DオンラインゲームにはMU Onlineがある」と言わしめたこの本作について,詳しく紹介しよう。

 ミューは,3Dで描かれた迫力あるグラフィックスがウリの,ファンタジーMMORPG。ただし,かなり広義のファンタジーのようで,リリースによると,「ミュー大陸と呼ばれる古代文明が栄えた世界を舞台にしたオリエンタルファンタジーMMORPG」とのこと。また,どうやらメカっぽいモンスターも登場するようである。

 ここからは,いくつかのポイントをより詳しく紹介していく。

■キャラクターは3種類,見た目は10万種類!
 ミューでプレイヤーが選べるキャラクターは,以下の3種類。

ナイト(写真左)……剣を手にした接近戦を得意とするファイター。男性。
ウィザード(写真中央)……攻撃魔法を得意とする黒魔術師。男性。
エルフ(写真右)……弓やボウガンでの攻撃を得意とする種族。女性。

 たったこれだけ? と驚くかもしれないが,ご安心を。ミューのキャラクター達が装備できる防具や武器はかなりの種類にのぼり,グラフィックスの組み合わせは,なんと10万通り以上。いくらでも個性的な格好ができるというわけである。
 また武器には,レベルの概念もある。武器が育てばグラフィックスが変化するので,例え同じ武器を使い続けていても,だんだんと"強そうな姿"になっていく。

 もう一つ面白いのが,エモーショナル・アクション(EA)の存在。これは多くのMMORPGで見られる,キャラクターをお辞儀させるなどの,コミュニケーション用のアクション。
 ミューでは非常に多くのEAが用意されていて,挨拶や椅子に座るといった行動はお手の物。相手をからかう仕草もあれば,仲間と一緒に「Hi Five!」なんてこともできるとか。何やら"隠しEA"もあるそうなので,それを探すのも一つの楽しみになりそうだ。

■多彩なステージ&賢いモンスター
 ミューの最大の特徴は,この派手なグラフィックスだろう。「こちら」に掲載したScreenshots集を見てもらえば分かるように,最初に韓国で登場したのが2001年だということを忘れてしまうほど,"いい感じ"のグラフィックスだ。
 もちろん,ただ綺麗なだけではない。ステージ構成も多彩で,氷の城があるかと思えば,天空に浮かぶ城も存在する。雨や稲妻,暴風や吹雪など,気象の表現も見事。吹雪の中をさまよっているうちに,吹雪に隠れて近寄ってきたモンスターに急襲された,なんてことも起こりそうだ。

 なお上の表現は大げさではなく,実際にモンスター達は相当頭がいい。
 ミューのモンスター達は,攻撃魔法はもちろん,防御用の魔法も使いこなすし,「瞬間移動」や「地震」といった高度な魔法まで扱う。また彼らは単独行動はほとんどせず,群れをなしで行動することが多いようだ。
 ちょっと変わっているのが,モンスター達は同じ場所にとどまらないってこと。彼らは群れのまま地上や空を移動しているので,通り慣れた道でも注意が必要だろう。
 また一部のボスクラスのモンスターには,ストーリー的な背景もある。生体実験が……とか,魔王に求婚され,拒否したために永遠の命を……とか,まるでシングルプレイ用RPGのような設定もあるようだ。

■洗練されたインタフェース
 ミューが韓国や中国で成功した理由として,洗練されたインタフェースを挙げる人も多い。移動,攻撃,取引,座るなどの行動が,すべてワンクリックでとれるのだ。どんな初心者でも,マニュアルを読むことなくプレイできるだろう。
 また,ほとんどの行動にはホットキーが設定されているので,マウスとキーボードを併用すれば,素早いアクションが可能。

 戦闘に至っては,ちょっとしたアクションゲームだ。ゲームオンが発表したリリースによると,「殴って,避けて,移動する」だけ。単純だからこそ,白熱した戦いを体感できるだろう。

■ゲームマスターがいない!?
 ミューのシステムで驚くのが,これ。なんと本作では,いわゆる「ゲームマスター」に相当するものがないというのだ。
 その代わり,2か月に1度,多くのギルドの中から「守護ギルド」を決めて,その守護ギルドのメンバーがゲームマスター的な仕事をするようである。
 もちろんシステムの深い部分に関するトラブルなどは,ゲームオンのスタッフによるマスターが対処するのだろうが,それ以外の細々したことは,すべて守護ギルドが行う。ちょっぴり不安な部分がないでもないが,非常に興味深い試みであるのも確か。果たして,どうなるだろうか?

 ひとまずの情報は,こんなところ。あとは追ってUp予定のムービー(韓国版)や公式サイト「こちら」でご確認を。
 また当サイトの「こちら」には,Screenshots集を掲載している。かなりの点数の画面写真を用意したので,これらを眺めるだけでも,ミューについていろいろなことが分かるだろう。(Iwahama)

「ミュー 〜奇蹟の大地〜」のαテスター募集記事は,「こちら」

ミュー 〜奇蹟の大地〜
メーカー:ゲームオン
サービススケジュール:
αテスト 2003年4月28日〜6月11日
βテスト 2003年6月12日〜
正式サービス 開始日未定
利用料:未定
動作環境:Windows 98/Me/2000/XP,PentiumII/300MHz以上(PentiumIII/1GHz以上推奨),メモリ64MB(512MB以上推奨),空きHDD容量 100MB以上(2GB以上推奨),メモリ32MB以上搭載したビデオカード(メモリ64MB以上搭載したビデオカードを推奨),56Kbps以上の通信環境(1.5Mbps以上推奨)

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