[ECTS 2002#24]FPS「Day of the Mutants」でマッド・マックスのような生き方を満喫 - 08/31 17:34

 ここ最近,技術力の発達が目覚しいポーランドのTechland社の最新作は,FPSにRPGの要素をプラスした「Day of the Mutants」である。まだまだ開発初期の状態で,公式の画面写真もリリースされていない状態だが,話を聞くほど面白そうなゲームだ。
 舞台は核を使用した第三次世界大戦後のアメリカで,映画「マッドマックス」以来お馴染みの荒廃した砂漠地帯になりかけている。残り少ないガソリンの争奪戦が行われているのはもちろん,ウラニウムの影響でゾンビ化したミュータントがいたるところを徘徊しているのだ。プレイヤーは,高速にチューンナップした自動車に乗り,完全3Dの世界を動き回る。ブースには本作の開発に直接関わっている人がいなかったためこれ以上のストーリーは分からなかったが,何やらこのミュータントをコントロールして世界を掌握しようとたくらむ組織の黒幕を追っていくというもののようだ。

 ゲームプレイの本質はFPSで,無鉄砲に襲いかかってくるミュータントを次々としとめていく。担当者によると,自分の車を使って敵をひき殺したり,窓から片手を出して銃撃することもできるとのことだ。この車にはプレイヤーキャラクターのインベントリに入りきらない武器やアイテムを積んでおくことができ,プレイ中に補填が必要になったら車に取りに帰ることもできる。敵はミュータントばかりでなく,無法地帯で勢力を伸ばすギャング団なども登場するらしい。
 最終的に用意されるマップの数は決まっていないが,アラスカなどの遠隔地も含むアメリカ中が舞台になっているようだ。今回用意されたムービーデモは,アメリカのネバダやアリゾナを連想させるような赤茶けた岩山のある砂漠地帯のものだったが,車で立ち寄った廃墟のガソリンスタンドからミュータントがワラワラと出てきたり,崩れかけた小さな教会以外は何もない広大な土地でたたずむなど,世紀末(という言葉はもう当てはまらないが)にふさわしいシーンが満載されていた。さらに,ミッションとミッションの間では旅の途中にある町や集落などを自由に往来できるようになっていて,そこで物資の購入や情報収集が可能だ。ミュータントの中には協力的なものもおり,ちょうど「Fallout」のようなイメージなのだという。発売は,まだしばらく先のことになりそうだ。(Okutani)


友達にメールで教えよう!
←Back to Daily News
←Back to News Archive