[ECTS 2002#11]EA PLAY-11「FIFA 2003」 - 08/29 22:51

 Harry Potterと同じく画面写真は提供されなかった「FIFA 2003」だが,Electronic Arts社が本作にかける意気込みはかなりのもの。1998年以来,同社はFIFAシリーズに1200億円近くも投資しているくらいで,ちょっとやそっとのライセンス商品ではないのである。

 ちなみに同社は,数年前までサッカーゲームの80%のマーケットシェアを握っていた。「FIFA 2003」ではその地位を奪回しようと大きな変更が加えられているという。例えば思考ルーチンは,これまでのコードをすべて廃棄し,まったく新しく作り直されている。このためにEdge Davids,Ryan Giggs,Roberto Carlosという3人の若手プロサッカー選手をゲーマーとして育て上げ,"本物"の視点でゲームを見られるゲームテスターのプロ中のプロを養成したというところからも,Electronic Arts社の本気さが伺えるのだ。
 物理面でもボールの物理モデルが作り直されているほか,アニメーションは1000種類の大台に乗って,トラッピングなどの複雑な動きも可能にした。ゲームプレイではフリーキックを最重要課題にしたとのことで,それだけでゲームの流れを変えてしまうような本来の面白さを引き出すのに成功している。どの角度からも妥協していない,大いに期待できる作品になりそうだ。(Okutani)


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