賞金100万円は誰の手に!? 「VM JAPANお台場決戦」開催 - 07/29 20:05

 2002年7月28日についに開催された,"優勝賞金100万円"という凄まじい副賞付きの対戦大会「VM JAPANお台場決戦」。会場は,東京ビッグサイトの前にたたずむこじゃれたショッピングモール「東京ファッションタウン」2階のアトリウムコートだ。会場の中央には,VM JAPAN(以下,VMJ)のイメージカラーともいえる赤と黒のステージが設置され,その前方に約50の観客席を用意した,PCゲームとしては比較的大規模な大会となった。
 決勝大会の参加者は,VMJネットランキングの上位入賞者11名と,飛び入り参加1名の計12名。司会進行の吉田尚記氏(ニッポン放送)曰く「見事に細身でメガネの人ばかり集まりましたねぇ(笑)」といった,VMJ界では有名なメンバーが一同に会した。

 大会のルールは,制限時間45分で魔性石を奪い合うというシンプルなもの。占拠した魔性石数が同じ場合は,プレイヤーキャラの残り体力で勝敗を決するというものだ。対戦は,ニ台のノートPCを前にライバルと向かい合わせで座る,ゲーセンにも似た対戦形式で行われた。どの対戦者も握手をしたり歓談したりしていたが,メガネの奥のするどい眼光を,筆者は見逃していない(100万円だし)。

 とまぁそんなこんなで,途中,Windowsならではの(?)アプリケーションエラーもあったが,片方のPCが生きていればその時点でデータを保存し,まったく同じ状況で再試合ができるVMJの基本機能も手伝って,大会は順調に進行。猛者揃いで繰り広げられた大会だったが,フタを開けてみれば決勝進出者は予選大会の1/2位となった。

 この大会,運の要素といえば対戦の直前に告知される"マップ"の如何のみといってもよく,マップに合わせて使用キャラクターを吟味してどのような戦略を立てるかが勝敗を分ける。しかし,決勝進出者の一人,そして予選の2位通過者でもあるMog氏は,予選から一貫して"メリー・ルー"を使い続け,司会の吉田氏に「萌え,すべては萌えですね」と連呼される始末。対する予選1位通過のクレシェント氏は「Mog氏に対する勝率は一割」といいながらも,マップに合わせて使用キャラクターを次々とチェンジして効率良く勝ち進んできたツワモノである。決勝戦だけは対戦台をステージへ移し,100インチオーバーの巨大スクリーンの映像と供に二人のアツイ対戦が観客に披露された。

 "勝てば100万,負ければVMJ特製手ぬぐい"という,常人なら手が震えそうな状況のステージをヨソに,場内は突如ステージ上に現れた声優の桃井はるこ氏のトークに釘付け。対戦そっちのけで「FM TOWNS懐かしいっスよねぇ」「PCエンジン? ああ,Huカード時代からやってます。GTってのもありましねぇ,LTとか」などといった昔話に花を咲かせていた(司会の吉田氏も含めて,かなり古い世代のPCユーザーと見た)。
 対戦のほうはというと「十勝マップだけはイヤだ」といい放ったMog氏に反して十勝マップでスタート。クレシェント氏が操るキリの猛攻が続く序盤だったが,それを防ぎ切って反撃に出たMog氏操るメリー・ルーが攻め切って勝負あり。「キリ有利」といわれた十勝マップにもかかわらず,圧倒的な実力でMog氏が勝利,そして賞金100万円を獲得した。

 表彰式では,100万円を手にニンマリするMog氏の顔が見られたほか,VM JAPAN拡張パックの緊急告知がなされた。拡張パックは9月にリリース予定で,新マップ,新モード,新幻魔と幻魔使いが追加される予定とのこと。少しでも興味を持った人は,第二回大会も視野に入れつつ,今からでもVM JAPANを始めてみてはいかがだろうか。(Gueed)


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